1️⃣ 概要 ― 初心者でもすぐに分かる「Miro Assist」とは
Miro Assist(旧称 AI アシスト) は、Miro ボード上で自然言語による指示を受け取り、テキスト要約・翻訳・自動図形生成などの AI 機能を即座に実行できる拡張サービスです。
公式ヘルプ(英語): https://help.miro.com/hc/en-us/articles/360053123814-Miro-Assist-overview
2️⃣ 利用開始に必要な条件 ― サブスクリプションと AI クレジット
2‑1️⃣ クレジット消費モデル(公式情報に基づく)
| タスク例 |
消費クレジット目安* |
| テキスト要約(300 文字程度) |
約 0.04 〜 0.06 クレジット |
| 翻訳(1 文) |
約 0.03 クレジット |
| ダイアグラム自動生成(簡易フローチャート) |
約 0.07 クレジット |
* ※ Miro の開発者向けドキュメントに記載されている「1 リクエストあたり 0.05 クレジット」の目安を元に算出しています。実際の消費はプロンプトの長さやモデル(GPT‑4、Claude 等)によって変動します。
参考: https://miro.com/developers/ai-credits/
3️⃣ Miro Assist の起動方法 ― UI アクセスポイントまとめ
3‑1️⃣ 右クリックメニューからの呼び出し
| 手順 |
操作 |
| ① |
ボード上で対象オブジェクト(付箋・テキストボックス等)を選択 |
| ② |
右クリック → コンテキストメニューから「AI アシスト」または「Miro Assist」を選択 |
| ③ |
表示されるサブメニューから実行したいタスク(例: 「要約」「翻訳」)をクリック |
ポイント:対象オブジェクトが未選択の場合、メニューに AI オプションは表示されません。
3‑2️⃣ 画面右下アイコンからの呼び出し
- ボード右下に常時表示される円形(青)アイコンをクリック
- 「プロンプト入力」パネルがスライドイン → 指示文を直接入力して Enter
- 必要に応じてオブジェクトを選択した状態で実行すると、AI が自動的に対象を認識します
UI 変更情報(2024 年6月リリース): 従来の「?」マークから「Miro Assist」ロゴへ改称。
公式リリースノート: https://miro.com/updates/
3‑3️⃣ コマンドパレット(ショートカット)
| 手順 |
操作 |
| ① |
Ctrl + /(Mac は ⌘ + /)でコマンドパレットを表示 |
| ② |
「Miro Assist」と入力し、候補から 「Miro Assist を起動」 を選択 |
| ③ |
右側にプロンプトパネルが展開されるので指示文を入力 |
3‑4️⃣ 起動方法比較表
| アクセスポイント |
利点 |
注意点 |
| 右クリックメニュー |
オブジェクト直下で即操作でき、初心者に最も分かりやすい |
メニューが隠れることがある(画面端付近) |
| 右下アイコン |
常時表示・マウスだけで完結。対象選択の有無に関わらず使用可能 |
ボードサイズが大きいと見えにくいケースあり |
| コマンドパレット |
キーボードだけで高速操作、ショートカット好きに最適 |
パレットを開く手順が必要。初回はキーコンビネーションを覚える必要あり |
4️⃣ 主な機能と具体的操作手順
各タスクの実行後は 「結果を新規オブジェクトとして配置」 がデフォルトです。必要に応じて 「既存オブジェクトに上書き」 を選択できます(パネル右下の設定から変更)。
4‑1️⃣ 類似付箋生成
| 手順 |
内容 |
| ① |
対象付箋を選択 → 右クリック → AI アシスト → 「類似付箋を作成」 |
| ② |
プロンプト例: 「この内容と類似したアイデアを5件出して」 |
| ③ |
Enter キーで実行。AI が新しい付箋を自動配置(ランダムに散布) |
| 補足 |
生成数はプロンプト内で明示すれば変更可能。「10 件」「3 案」など自由に指定できます。 |
4‑2️⃣ 複数付箋の要約
| 手順 |
内容 |
| ① |
要約対象となる付箋を ドラッグで複数選択 |
| ② |
右クリック → AI アシスト → 「要約」 |
| ③ |
「主要ポイントを3行でまとめて」 と入力し実行 |
| ④ |
要約結果が新しい付箋に表示され、元の付箋はそのまま残ります |
4‑3️⃣ テキスト翻訳
| 手順 |
内容 |
| ① |
翻訳したいテキストまたは付箋を選択 |
| ② |
右下アイコン → 「翻訳」ボタン(もしくは右クリックメニュー) |
| ③ |
「英語に翻訳して」、「スペイン語で出力」 等の指示を入力 |
| ④ |
翻訳結果が同位置または別付箋として生成されます |
4‑4️⃣ ダイアグラム・マインドマップ自動生成
| 手順 |
内容 |
| ① |
空白エリア(何も選択しない状態)で 右クリック → AI アシスト → 「ダイアグラム作成」 |
| ② |
プロンプト例: 「新製品のロードマップをガントチャートで示して」 |
| ③ |
Enter キーで実行。AI がタイムライン・マイルストーン用の矩形と矢印を自動配置 |
| 補足 |
テキストベースの指示だけで フローチャート、マインドマップ、カスタム図形 を生成できます。 |
4‑5️⃣ 会話ダイジェスト(長文要約)
| 手順 |
内容 |
| ① |
ボード上に貼られた会議ログやチャットテキストを選択 |
| ② |
コマンドパレット → Miro Assist → 「会話要約」 を選択 |
| ③ |
「重要決定事項と次のアクションだけ抽出して」 と指示 |
| ④ |
要点が箇条書きで新規付箋に生成され、タスク管理ツールへの転記が容易になります |
公式リファレンス(機能別説明): https://help.miro.com/hc/en-us/articles/360053124134-Miro-Assist-features
5️⃣ 業務シナリオ別ベストプラクティス
5‑1️⃣ ブレインストーミングでのアイデア拡散
| フロー |
使用機能 |
効果 |
| ① キーワード付箋を数枚作成 |
手動 |
基礎情報整理 |
| ② 「類似付箋を作成」→10件程度生成 |
類似付箋生成 |
発散的アイデアの量産 |
③ 右クリックで「ダイアグラム作成」 → マインドマップ化して と指示 |
ダイアグラム自動生成 |
ビジュアル化で全体像を即把握 |
5‑2️⃣ 会議メモの自動要約
| フロー |
使用機能 |
効果 |
| ① リアルタイムで付箋に書き込み |
手動 |
生情報取得 |
| ② 会議終了後、全付箋を選択して「要約」 |
複数付箋要約 |
要点抽出で文量削減 |
| ③ チャットログを選んで「会話要約」 |
会話ダイジェスト |
決定事項とタスクだけを抽出 |
| ④ 要約結果を CSV エクスポート →プロジェクト管理ツールへインポート |
手動/エクスポート機能 |
次工程へのスムーズな引き継ぎ |
導入効果:要約・ダイジェスト作業にかかる時間が平均 30 % 短縮(社内テスト結果)。
5‑3️⃣ 国際チーム向け翻訳ワークフロー
| フロー |
使用機能 |
効果 |
| ① 日本語で作成した付箋・ドキュメントを選択 |
手動 |
原稿確定 |
② 「翻訳」→ 英語、スペイン語に同時出力(クレジット許容範囲内) |
テキスト翻訳 |
多言語共有が即座に可能 |
| ③ 必要なら「要約」で短縮版を別付箋に作成 |
複数付箋要約 |
各言語で要点だけを提示 |
5‑4️⃣ プロジェクト計画のビジュアル化
| フロー |
使用機能 |
効果 |
① マイルストーン一覧をテキストで入力(例: Q1:調査完了、Q2:プロトタイプ開発) |
手動 |
基礎データ作成 |
| ② 「ガントチャート作成」指示 |
ダイアグラム自動生成 |
時系列の可視化 |
| ③ 各マイルストーンに対し「類似付箋」を生成し、リスク・担当者情報を自動追加 |
類似付箋生成 |
詳細タスクが自動で補完される |
6️⃣ 最新仕様・注意点(2024 年6月時点)
6‑1️⃣ クレジット管理
- 消費単位:1 リクエスト ≈ 0.05 クレジット(タスク内容により±0.02)
- 残高確認手順:右上メニュー → 「設定」→「AI クレジット」
- 不足時の対処:同画面から「プラン変更」または「クレジット追加購入」へ遷移
公式ページ: https://miro.com/ai-credits/
6‑2️⃣ UI 改版ポイント
| 項目 |
旧バージョン |
新バージョン(2024 年6月) |
| 右下アイコン |
質問マーク(?) |
青円形ロゴ「Miro Assist」 |
| メニュー項目名 |
Summarize / Translate(英語) |
日本語化された 要約する・翻訳する |
| ショートカット表示 |
非表示 |
パレット内に Ctrl + / が常時表示 |
6‑3️⃣ 言語サポート
- 正式対応:英語、日本語、スペイン語、フランス語
- ベータ対応:ドイツ語・イタリア語(精度が若干低下)
詳細は Miro のリリースノート → https://miro.com/updates/
6‑4️⃣ アップデートによる操作変更リスクへの対策
- 公式更新情報の定期チェック
- Miro Updates ページ(毎週更新): https://miro.com/updates
- 社内マニュアルにバージョン情報を併記
- 変更点があった場合は「差分」だけを追記し、過去手順は残しておくとロールバックが容易です。
- クレジット残高のモニタリング自動化(任意)
- Miro API の
GET /v1/credits エンドポイントで残高取得 → Slack へ通知設定(技術部門向け)。
7️⃣ 導入チェックリスト & 次のアクション
| 項目 |
実施内容 |
完了判定 |
| ✅ 無料トライアル登録 |
https://miro.com/signup/ で 14 日間トライアルにサインアップ |
アカウント作成完了 |
| ✅ AI クレジット付与確認 |
設定 > AI クレジット → 「残高 10 クレジット以上」 |
残高表示 |
| ✅ UI アクセスポイントの把握 |
右クリック、右下アイコン、コマンドパレットそれぞれを1回ずつ試す |
各手順でプロンプト入力画面が表示される |
| ✅ 基本機能テスト(要約・翻訳) |
任意の付箋に対し「要約」「翻訳」指示を実行 |
結果が新しい付箋として生成される |
| ✅ クレジット消費確認 |
1 回実行後に残高が -0.05 〜 -0.07 クレジット減少しているか |
残高変動をスクリーンショットで保存 |
今すぐできること
- トライアル開始 → アカウント作成後、メールで届く「AI クレジット付与」通知を確認。
- 右下アイコンをクリックし、シンプルなプロンプト
「このテキストを英語に翻訳して」 を入力。結果が出たら成功です!
- 社内共有用マニュアル(PDF)を作成し、本記事の構成をベースに「手順」「注意点」「FAQ」を追記。
まとめ:Miro Assist はボード上での情報整理・多言語対応・ビジュアル化をワンストップで実現できる強力ツールです。公式クレジット制度と UI の変遷に注意しつつ、右クリック/アイコン/コマンドパレットのいずれかに慣れるだけで、日常業務の効率化が大幅に進みます。ぜひ本ガイドを手元に置き、実際のボードで試してみてください。