Contents
1. Notion でタスクデータベースとカレンダービューを作る
1‑1. データベースの基本構造
| プロパティ名 | 種類 | 用途例 |
|---|---|---|
| タイトル | Title | タスク名(必須) |
| 期限 | Date | カレンダー表示の基準日 |
| ステータス | Select | 未着手/進行中/完了 等 |
| 優先度 | Multi‑select | 高・中・低 |
| 担当者 | Person | メンバーを割り当てる(共有の場合) |
| 備考 | Text (or Rich text) | 補足情報やリンク |
ポイント:
期限は必ず「Date」型にしておくと、後述の Make.com で自動的に ISO‑8601 形式へ変換されます。
1‑2. カレンダービューの作成手順
- 任意のページで 「+」 → 「データベース」 → 「テーブル(空)」 を選択し、上記プロパティを追加。
- データベース右上の 「Add a view」 ボタンをクリックし、ビュータイプに 「Calendar」 を選ぶ。
- 表示する日付フィールドとして 「期限」 を指定 → 完了です。
備考:Notion 公式には Google カレンダーとの直接連携機能はありません(2024‑12 現在)。そのため、外部サービス(Make.com・Zapier 等)を経由する必要があります。
2. Make.com を使った双方向同期シナリオの作り方
※この記事で紹介する手順は、Make.com の UI が2024‑12 時点で提供している最新モジュール名・設定画面に合わせています。
(旧バージョンの「Integromat」や過去の記事と名称が食い違うことがありますのでご注意ください)
2‑1. シナリオ全体像
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Notion (Watch Database Items) ──▶ Google Calendar (Create / Update Event) Google Calendar (Watch Events) ──▶ Notion (Update Database Item) (Notion → Delete) ──▶ Google Calendar (Delete Event) (Google → Delete) ──▶ Notion (Delete Database Item) |
2‑2. シナリオ作成手順(ステップバイステップ)
Step 1 シナリオの新規作成
- Make.com にログインし、ダッシュボード左上の 「Create a new scenario」 をクリック。
- 空白キャンバスに Notion と Google Calendar のアイコンをドラッグ&ドロップ。
Step 2 Notion → Google カレンダー(作成/更新)
| モジュール | 設定項目 | 補足 |
|---|---|---|
| Watch Database Items(Notion) | ・接続する Notion Integration のトークン ・対象データベース ID ・「Only when items are created or updated」チェック |
変更があったときだけトリガーします。 |
| Create an Event(Google Calendar)または Update an Event | ・カレンダー選択(自分のプライマリか指定カレンダー) ・ Summary ← Notion の タイトル ・ Start time ← Notion の 期限(開始) ・ End time ← 同じく 期限(終了)(未入力なら同日終日)・ Description ← ステータス: {{status}} など |
「Create」だけでなく、既存イベントがある場合は「Update」に分岐させると重複防止できます。 |
| Router(オプション) | 条件分岐で「ステータス = 完了」のアイテムは作成しない設定も可能 | 無駄なカレンダーエントリを抑制します。 |
Step 3 Google カレンダー → Notion(更新)
| モジュール | 設定項目 |
|---|---|
| Watch Events(Google Calendar) | ・対象カレンダー ・「Only when events are created or updated」 |
| Search Database Items(Notion) | 「タイトル」= Summary で該当レコードを検索 |
| Update a Database Item(Notion) | 見つかったアイテムに対し、開始/終了日時やステータス等を上書き |
Step 4 削除の双方向同期
| モジュール | 設定項目 |
|---|---|
| Watch Deleted Items(Notion) | 削除されたレコード ID を取得 |
| Delete an Event(Google Calendar) | 事前に Notion のアイテムと Google イベントの event_id を紐付けておく必要があります。 |
| 同様に Watch Deleted Events → Delete a Database Item(Notion)を設定 |
Step 5 シナリオのテストと有効化
- キャンバス右上の 「Run once」 で手動テスト。
- ログ画面にエラーメッセージが出なければ、右上スイッチ → ON にして自動実行を開始。
重要ポイント
- Make.com のモジュールは「Create an Event」と「Update an Event」が別個に用意されています。従来の「Create/Update」単一モジュールとは異なるので、必ず Router で分岐させましょう。
- 各モジュールの タイムゾーン設定 はデフォルトで「UTC」になることがあるため、Notion の Date プロパティと同じタイムゾーン(例:Asia/Tokyo)に統一してください。
3. 実務で使えるベストプラクティス
| 項目 | 推奨設定・理由 |
|---|---|
| 二重トリガー構成 | Notion → Google と Google → Notion の両方を同時に有効化し、どちら側からの変更も即座に反映させる。YouTube(2025‑04‑11)で紹介された手法と同等です。 |
| ステータスフィルタ | 「完了」や「キャンセル」のレコードは Google カレンダーに同期しない 設定を追加。これにより、不要な終日イベントが残りません。 |
| 削除ハンドリング | Watch Deleted Items と Delete Event のペア、さらに Watch Deleted Events → Delete a Database Item を必ず組み込む。Reddit(2025‑02‑06)で報告された「古いイベントが残る」問題を防げます。 |
| エラーログのモニタリング | Make.com のシナリオは 24 時間ごとに自動メール通知 を設定し、失敗したステップがあればすぐに対処できるようにする。 |
| 権限管理 | Notion Integration は「Read & write」だけに限定し、Google アカウントは「カレンダーの表示・編集」のみを許可。最小権限で情報漏洩リスクを低減します。 |
4. Google カレンダーを Notion ページへ埋め込む手順とチェックリスト
4‑1. 埋め込み設定(閲覧専用)
- Google カレンダー の左側メニュー → 対象カレンダーの「⋮」→ 「設定と共有」。
- 「アクセス権限」セクションで 「一般公開する」 をオンにし、下部の 「埋め込みコードを取得」 から
srcパラメータだけ(URL)をコピー。 - Notion の任意ページでブロック追加 → 「Embed」 → コピーした URL を貼り付ける。サイズはドラッグで調整可能です。
注意:埋め込みは閲覧専用になるため、イベントの編集は必ず Google カレンダー側で行います。
4‑2. トラブルシューティングチェックリスト
| 現象 | 確認項目 | 推奨対処 |
|---|---|---|
| イベントが Notion に反映されない | ① Make.com のシナリオが ON か ② トークン有効期限(Notion) ③ Google カレンダーの権限 |
シナリオを Run once で再テスト、トークンは新規生成し Make.com に再設定 |
| 認証エラー (401) | Notion Integration のシークレットが変更されたか | 新しいシークレットをコピーし、Make.com の接続設定に貼り付け直す |
| タイムゾーンがずれる | 両サービスのタイムゾーン設定(Notion → Date プロパティ、Google カレンダー) | すべて Asia/Tokyo に統一し、シナリオ内の「Date format」も同様に設定 |
| 削除したイベントが残る | 双方向削除シナリオが有効か | 「Watch Deleted Items」+「Delete an Event」モジュールを追加し、テスト実行 |
| 埋め込みカレンダーが空白 | カレンダーの 公開 URL が正しいか | Google 側で「一般公開」設定を再確認し、URL の src 部分だけ貼り付ける |
5. 記事全体のまとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| データベース設計 | タイトル・期限・ステータス等必須プロパティを整備し、カレンダービューで「期限」を表示させる。 |
| 公式連携は未提供 | Notion と Google カレンダーの直接統合はありません。Make.com 等外部サービスを利用するのが安全・確実です。 |
| Make.com シナリオ | 最新 UI に合わせた「Watch → Create/Update」+「Router」+「Delete」構成で、双方向かつ削除も同期させる。 |
| ベストプラクティス | 二重トリガー・ステータスフィルタ・最小権限設定・エラーログ監視を徹底。 |
| 埋め込みビュー | Google カレンダーの公開リンクを Notion の Embed ブロックに貼り付けるだけで、チーム全体が同一スケジュールを閲覧可能。 |
| トラブル対策 | 認証エラー・タイムゾーンずれ・削除残存はチェックリストで即時解決できるように準備。 |
最終的な効果
これらの手順と設定をプロジェクト開始時に組み込むことで、タスク管理とスケジュールが一本化され、情報の二重入力や更新漏れが激減します。結果として チーム全体の生産性向上 と 情報セキュリティの確保 が同時に実現できます。
参考文献(2024‑12 時点)
1. Notion公式ヘルプ – 「Integrations」ページ(2024年10月更新)
2. Make.com ヘルプセンター – 「Notion + Google Calendar」シナリオテンプレート(2024年11月版)
3. YouTube: “双方向カレンダー同期をMakeで作る” (2025‑04‑11、チャンネル名:TechSync)
4. Reddit r/Notion – 「Google Calendar 連携の落とし穴」スレッド(2025‑02‑06)