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AT2035 vs AT2020 比較:用途別おすすめと主要差

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概要と用途別の一行推奨

ここでは結論だけを短く示します。詳細は各セクションで根拠と手順を示しますので、まずは用途ごとの推奨を確認してください。

初心者/予算重視

AT2020 を推奨します。コストパフォーマンスが高く、配信や簡易録音の入門に最適です。

配信・実況(XLR接続で音質重視)

AT2035 を推奨します。低ノイズと HPF/PAD の利便性が運用負担を減らします。

スタジオ録音/ボーカル重視

AT2035 を推奨します。等価雑音レベルが低く(静かなパッセージで有利)後処理の余裕が増します。

アコースティック楽器録音

AT2035 が望ましい選択肢です。予算優先なら AT2020 でも良好ですが、マイク位置の調整が重要です。

製品概要と市場での位置付け(AT2035 vs AT2020)

ここでは両モデルのコンセプトと想定ユーザーを示します。機能差が運用に与える影響を中心に整理します。

AT2020 の概要

AT2020 はエントリー〜ホームスタジオ向けのラージダイアフラム・コンデンサーマイクです。手頃な価格でボーカル/ギターの近接録音に適していますが、PADやHPFは搭載していません。

AT2035 の概要

AT2035 は AT2020 より一段上の用途を想定した設計です。等価雑音レベルが小さく、-10 dB PAD と 80 Hz のローカットスイッチを備えています。ショックマウント同梱のパッケージが多く、現場での扱いやすさが向上します。

市場での位置付け比較

両機は同じシリーズの中で役割が分かれています。AT2020 はコスト重視の入門機、AT2035 は低ノイズ・現場利便性重視の中級機として評価されます。実売価格差は数千円〜1万円程度で、用途や運用負担で選ぶのが合理的です。

主要スペック比較(メーカー公表値を優先)

以下はメーカー公表値を基にした主要スペックの一覧です。数値はメーカー製品ページの公称値を引用しています(参照リンクは末尾の「参考リンク」参照)。

項目 AT2020(メーカー公表値) AT2035(メーカー公表値) 出典
指向性 カーディオイド カーディオイド メーカー公式(下記参照)
ダイアフラム ラージダイアフラム・コンデンサー ラージダイアフラム・コンデンサー 同上
周波数特性 20 Hz – 20 kHz 20 Hz – 20 kHz 同上
感度 -37 dB re 1V/Pa (≈14 mV/Pa) -33 dB re 1V/Pa (≈22 mV/Pa) 同上
等価雑音レベル(A特性) 20 dB SPL(A-weighted) 12 dB SPL(A-weighted) 同上
S/N 比(A特性) 74 dB(メーカー表記) 82 dB(メーカー表記) 同上
最大SPL 144 dB SPL(※) 148 dB SPL(PAD off) / 158 dB SPL(PAD -10 dB時, ※) 同上
PAD なし -10 dB スイッチ 同上
ローカット(HPF) なし 80 Hz スイッチ 同上
出力コネクタ XLR3ピン(バランス) XLR3ピン(バランス) 同上
ファンタム電源 +48 V 必要 +48 V 必要 同上
重量 メーカー公表値を参照(下記参照) メーカー公表値を参照(下記参照) 同上
付属品(一般例) マイクホルダー等(パッケージ差あり) ショックマウント、ケース等が同梱されることが多い 同上

(注)S/N 比と等価雑音レベルの関係は下段で整理します。最大SPL の表記はメーカーによる測定条件(1 kHz、THD 指定等)によるため、詳細はメーカー仕様ページの注記を確認してください。

スペック表の注記(測定条件の整理)

メーカーが公表する「等価雑音レベル(Equivalent Noise Level, dB SPL)」は小さいほど自己ノイズが低いことを示します。S/N 比(A特性)は通常 1 Pa(94 dB SPL)を基準として求められ、概念的には S/N(dB) ≒ 94 dB − 等価雑音レベル(dB SPL, A-weighted)です。上表の数値はメーカー公表の A特性に基づくものです。

サウンド特性とノイズ性能(数値と試聴コメントの整合)

ここでは等価雑音レベルや S/N 比の意味を整理し、レビュー傾向とA/B試聴で観測される音色差を解説します。主観表現には参考レビューや実測値の根拠を併記します。

S/N 比と等価雑音レベルの違い

等価雑音レベル(dB SPL)はマイク自身の出すノイズを示します。S/N 比は 1 Pa (94 dB SPL) と等価雑音レベルとの差として扱われることが多く、数式的には S/N ≈ 94 − ENL です。メーカー表記では ENL(A-weighted)と S/N(A-weighted)を両方掲載しているケースが多いので、比較時はどちらを参照しているかに注意してください。

音色傾向(レビューと実使用の観察)

ここでの主観的特徴は複数のレビューと実機比較の共通所見を整理したものです(レビュー出典は末尾参照)。

  • AT2035:自己ノイズが低く静かなパッセージで有利です。低域の余裕と滑らかな中低域が得やすい点が評価されます。PAD と HPF により現場での対応範囲が広がります。
  • AT2020:中域の存在感が前に出る傾向があり、ポップ/ロック系の近接ボーカルでは抜けがよく感じられます。自己ノイズはやや高めで、静かな素材では後処理でノイズ対策が必要になる場合があります。

どちらもマイクポジションやプリアンプの性能、部屋の残響で印象が大きく変わります。客観的には等価雑音レベル差(約 8 dB)が、静音性の違いに寄与しています。

A/B 比較の再現性を高める具体手順

ここでは店頭やレンタルで確実に差を判断するための手順を示します。サンプリング周波数やビット深度、ゲイン設定の基準も具体的に提示します。

録音設定(サンプリング周波数・ビット深度・ゲイン基準)

比較は同一条件で行うことが最優先です。設定例を示します。

  • サンプリング周波数/量子化:48 kHz / 24 bit を標準とします。高域情報を重視するなら 96 kHz / 24 bit を代替できます。
  • ゲインの合わせ方:比較対象のピークが -6 dBFS 前後に来るようにゲインを調整します。これで聴感での比較とデジタルクリッピングの余裕が確保できます。
  • ゲイン目安の測り方:同一フレーズで片方のマイクを設置し、プリのゲインを調整してピーク -6 dBFS に合わせます。機器がゲイン値(dB)を表示する場合は数値を記録してからマイクを交換します。
  • 記録は「無音区間 → テストフレーズ → 無音区間」を含め、自己ノイズ測定用の無音トラックを必ず取得します。

A/B 試聴手順(実際の進め方)

再現性の高い比較の進め方は次のとおりです。

  1. 同じ入力チャンネル、同じケーブル、同じスタンドを使用する。
  2. マイク交換は最短時間で行い、部屋の音や演奏の状態をなるべく一定にする。
  3. 各マイクで同一フレーズを複数回録音する(母音の長音/s音を含む)。
  4. 無音区間から自己ノイズを測定し、dBFS 差を確認する。
  5. 編集後(軽い EQ/コンプ)でも比較して、実運用での違いを確認する。

試聴チェックポイント(評価軸)

評価時に注目すべき点を列挙します。

  • ノイズ床(無音区間の dBFS)
  • 低域のコントロール(近接効果の有無)
  • 中域の存在感と抜け(声のフォーカス)
  • トランジェントの再現(アタックの立ち上がり)
  • S 字音やサ行の刺さり(必要に応じてポップガードやオフアクシスで調整)

運用上の注意(ファンタム電源・PAD・高SPL)

マイク運用で避けるべきミスと安全な手順を短くまとめます。特にファンタム電源の扱いと PAD の使いどころは重要です。

ファンタム電源の取り扱い

ファンタム電源は +48V を使用します。操作手順の一例として、接続前にチャンネルの入力ゲインを下げるかミュートにしてからファンタムをオン/オフしてください。ホットプラグ(電源投入状態での抜き差し)は避けるのが安全です。

PAD(高SPL)使用時の注意

AT2035 の -10 dB PAD は高SPL 源(ギターキャビネット、近接ドラムなど)で入力オーバーを防ぎます。クリッピングが起きる場合や、プリのゲインを下げてもピークが取り切れない場合に PAD を入れて再設定してください。

ショックマウントとポップ対策

ポップフィルターとショックマウントは取り扱いノイズと破裂音に有効です。AT2035 はパッケージでショックマウントが付属することが多いですが、AT2020 は別売りとなることがあるため購入前に確認してください。

価格・購入判断(新品/中古/レンタルの使い分け)

ここでは複数チャネルの価格例(取得日付付き)と、価格差が重なる場合の判断フローを示します。価格は変動するため、購入前に必ず各販売ページの最新値を確認してください。

価格例(取得日: 2026-05-10)

以下は調査時点の代表的販売チャネルの例です。実際の販売価格はキャンペーンや在庫で変動します。

  • AT2020(例)
  • Amazon.co.jp:表示例 9,800 円 前後(取得日: 2026-05-10)
  • Thomann(欧州通販):表示例 11,500 円 前後(取得日: 2026-05-10)
  • 日本楽器店(大手EC/専門店):表示例 8,500〜14,000 円帯(取得日: 2026-05-10)
  • AT2035(例)
  • Amazon.co.jp:表示例 18,500 円 前後(取得日: 2026-05-10)
  • Thomann:表示例 20,900 円 前後(取得日: 2026-05-10)
  • 日本楽器店:表示例 16,000〜24,000 円帯(取得日: 2026-05-10)

(注)上記は調査時点の一例です。複数チャネルで価格を照合し、送料・税・返品条件を加味して判断してください。中古やレンタル価格はこれらの更に低廉なケースが多く、状態と保証を重視して選びます。

中古・レンタルの使い分け

  • A/B を確かめたい場合はレンタルが有効です。短期間で複数モデルを比較できます。
  • 中古購入はコストメリットがありますが、自己ノイズや物理損傷をチェックすることが重要です。外観だけでなく実動作(ノイズ、接触不良)の確認を行ってください。

判断フロー(価格が接近したとき)

  1. 予算の上限を決める(総額:ケーブルやショックマウントを含む)。
  2. 静かな素材やナレーションが多いなら AT2035 優先。
  3. 近接ボーカル中心で加工前提なら AT2020 でコスト削減。
  4. 迷う場合はレンタルで実機を A/B 比較する。

購入前チェックリスト・FAQ

ここでは購入前に必ず確認しておくべき項目と、よくある質問への簡潔な回答を示します。

購入前チェックリスト

  • 試聴:店頭またはレンタルで A/B 試聴を行ったか
  • インターフェースの確認:+48V ファンタムが供給可能か
  • 付属品:ショックマウントやケースの同梱状況を確認したか
  • 返品/保証:販売店の返品ポリシーとメーカー保証を確認したか
  • 予算:XLR ケーブル、ポップフィルター、マイクスタンドの費用を見積もったか

FAQ(抜粋)

  • Q:耐久性はどうですか?
    A:一般的な宅録や配信用途では問題ありませんが、頻繁な脱着や輸送が多い場合は保護ケースと扱いに注意してください。

  • Q:保証期間は?
    A:国や販売店により異なります。購入前に必ず確認してください。

  • Q:USB 版との違いは?
    A:USB 版は PC 直結で手軽ですが、拡張性や外部プリの音質、同時録音の自由度では XLR+オーディオインターフェースの組合せが有利です。

まとめ(要点整理)

記事全体の要点を短くまとめます。購入候補を絞るときの判断材料にしてください。

  • 等価雑音レベル(ENL)が小さい AT2035 は静かなソースやボーカルに有利です。PAD/HPF の利便性もポイントです。
  • AT2020 はコストパフォーマンスに優れ、近接ボーカルや配信の入門機として有力です。
  • A/B 比較は同一機材・同条件で行い、サンプリング 48 kHz / 24 bit、ピーク -6 dBFS を基準にすると再現性が高まります。
  • 価格は複数チャネルで確認し、中古やレンタルの活用も検討してください。

参考リンク(仕様・価格の情報源)

以下は本文で参照・引用した主な情報源です。製品の細部(付属品・重量・測定条件など)は各リンクの仕様欄を確認してください。取得日はすべて 2026-05-10 の表記です。

  • Audio‑Technica AT2020 製品ページ(メーカー公式)
    https://www.audio-technica.com/en-us/at2020 取得日: 2026-05-10

  • Audio‑Technica AT2035 製品ページ(メーカー公式)
    https://www.audio-technica.com/en-us/at2035 取得日: 2026-05-10

  • 価格比較ページ(価格.com)— AT2020 / AT2035 比較例
    https://kakaku.com/prdcompare/prdcompare.aspx?pd_cmpkey=K0000154603_K0000154602 取得日: 2026-05-10

  • レビュー例(実使用感)
    https://daichan-easyguitar.com/audiotechnica-at2035/ 取得日: 2026-05-10
    https://sound-treatment.tokyo/2018/10/22/14941/ 取得日: 2026-05-10

  • 海外ショップ価格例(Thomann)
    https://www.thomann.de 取得日: 2026-05-10

(注)本文中の数値は上記メーカー公式ページの公称値を基に整理しています。表中の最大SPL や重量など、詳細な測定条件はメーカー公式ページの注記を参照してください。

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