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ミラティブ PC 配信の始め方
ミラティブを PC から配信するには、公式クライアントと OBS Studio の組み合わせが最も安定します。本稿では「PC アプリの入手」「OBS の基本設定」「公式推奨エンコーダー・ビットレート」「RTMP 設定取得方法」「回線・ハードウェア要件」そして「配信フロー」の順に、初心者でも迷わず実行できる具体的手順を解説します。各項目は公式情報や最新の FAQ を根拠としているため、設定値の正確性にも自信があります。
1. ミラティブ PC アプリの入手とアカウント作成
ミラティブの Windows 用クライアントは公式サイトから無料でダウンロードできます。インストール時に必要な権限や、メール/SNS を利用したアカウント登録手順を詳しく説明します。
1‑1. ダウンロード手順
公式ヘルプページ([Mirrativ PC アプリの配信について – Mirrativ Help Center][1])に記載された手順です。
- 上記リンク先の「PC アプリをダウンロード」ボタンをクリックし、
MirrativSetup.exeを取得します。 - ダウンロードしたファイルを右クリック → 「管理者として実行」を選択し、インストーラの指示に従います(Windows のユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」で許可)。
- インストール完了後、初回起動時にマイクとカメラへのアクセス権限を求められるので 必ず許可 してください。
※ 権限を拒否すると配信画面が表示されません。
1‑2. アカウント作成・ログイン
| 方法 | 手順の概要 |
|---|---|
| メールアドレスで登録 | アプリ起動 → 「メールで新規登録」 → 必要情報入力 → 確認メールのリンクをクリック |
| X(旧Twitter)/Google 連携 | ログイン画面左下の「Xで続ける」「Googleで続ける」をタップし、各サービスの認証画面で許可 |
公式 FAQ([ミラティブ アカウント作成 – Mirrativ Help Center][2])によれば、メールアドレスが最も汎用的 で、後から X・Google と連携しても問題ありません。
以上の手順を完了すれば、ミラティブ PC アプリの配信タブが表示されます。
2. OBS Studio のインストールと基本設定
OBS はオープンソースの配信ソフトで、公式サイトから最新版(Windows 10/11 対応)を取得します。ここでは「自動構成ウィザード」を使わずに、手動でシーン・ソースを作る方法を紹介します。
2‑1. OBS のダウンロードとインストール
- 公式ページ:https://obsproject.com/ja/download([OBS Project – Download][3])
- ダウンロードした
OBS-Studio-x64-Installer.exeを実行し、画面の指示に従ってインストール。途中で「スタートメニューにショートカットを作成」や「プラグイン自動更新」を有効にすると便利です。
2‑2. 初期シーンの作成
- OBS 起動後、左下の シーン パネルで右クリック → 「追加」→
Mirrativ配信と名前を付けます。 - 作成したシーンが選択された状態で、ソース パネルの「+」ボタンを押し、以下の順に追加します(各項目は次節で詳述)。
| ソース名 | 用途 |
|---|---|
| ゲームキャプチャ | ミラティブ PC アプリのウィンドウ映像を取得 |
| 音声出力キャプチャ | PC のサウンド(ゲーム音やシステム音) |
| オーディオ入力キャプチャ | マイク音声 |
2‑3. ソース設定のポイント(初心者向け)
- ゲームキャプチャ:
モードを「特定のウィンドウをキャプチャ」に変更し、ドロップダウンからMirrativ.exe(ミラティブ本体)を選択。ウィンドウが最小化されても映像は取得できませんので、必ず表示状態にしておきます。 - 音声出力キャプチャ:デバイスは「既定のスピーカー」か、ヘッドセットを使用する場合はその名称を選択します。ミュートになっていないことを確認してください。
- オーディオ入力キャプチャ:マイクが認識されていなければ「デバイス」欄で正しいマイクを選び、音量メーターが動くかテストします。
3. 公式推奨エンコーダー・ビットレート設定
ミラティブの配信サーバは RTMP に対応しており、2025 年版 FAQ([Mirrativ 配信設定 – Help Center][4])で以下のパラメータが「安全に配信できる上限」として示されています。
3‑1. 解像度・ビットレート・FPS の基本値
| 解像度 | 推奨ビットレート | FPS |
|---|---|---|
| 360p (640×360) | 500 Kbps | 30 |
| 480p (854×480) | 750 Kbps | 30 |
| 720p (1280×720) | 1 000 Kbps | 30 |
- FPS は必ず 30 に固定してください。ミラティブは 60 FPS を受け付けません。
- キーフレーム間隔:2 秒(OBS の「出力」→「詳細設定」で
Keyframe Interval = 2) - プロファイル:
baseline、B フレームは無効化(B-frames = 0)
3‑2. エンコーダー選択と推奨プリセット
| エンコーダー | 推奨プリセット | ビットレート例 | コメント |
|---|---|---|---|
| x264 (CPU) | veryfast → faster(CPU が余裕ある場合) |
750 Kbps | 高画質・低ビットレート。CPU 使用率が高くなるので、ゲームと同時に動かす場合は注意 |
| NVENC (GPU) | quality(GTX/RTX 系) |
800 Kbps | エンコード負荷が低い。古い GPU は画質が劣る可能性あり |
設定手順(OBS → 出力 → 詳細設定)
- エンコーダー:
x264またはNVENC (new)を選択 - ビットレート:上表の推奨値を入力
- キーフレーム間隔:
2 - プロファイル:
baseline - B フレーム:
0
これらの数値通りに設定すれば、ミラティブ側で「配信品質が低い」や「自動切断」の警告が出るリスクは極めて低くなります。
4. RTMP サーバー URL とストリームキー取得手順
RTMP 設定は ミラティブ PC アプリ の配信設定画面から取得します。初心者でも見落としがちなポイントを踏まえて、段階的に説明します。
4‑1. RTMP 情報の表示場所
- ミラティブ PC アプリを起動し、右上の 歯車アイコン(設定)をクリック
- メニューから 「配信設定」 を選択
- 「RTMP 配信」セクションに以下が表示されます
- サーバー URL(例:
rtmp://stream.mirrativ.com/live) - ストリームキー(例:
abcdef1234567890)
※ ストリームキーは配信ごとに再生成できるので、外部に漏れないよう管理してください。
4‑2. OBS への貼り付け手順
- OBS のメイン画面左上の 「設定」 をクリック
- 左メニューから 「ストリーム」 タブを選択
- サービス:
Custom(カスタム)に変更 - サーバー 欄に 4‑1 の サーバー URL を貼り付け
- ストリームキー 欄に取得した ストリームキー を貼り付け
- 設定が完了したら 「適用」→「OK」
4‑3. 動作確認のポイント
- OBS のプレビュー画面で 「配信開始」 ボタンを押すと、ステータスバーに「接続中」と表示されます。
- ミラティブ側でも「ライブが開始されています」という通知が出れば成功です。
- 接続エラー(
Failed to connect to server)が出た場合は、URLのスペルやキーの余計な空白を再確認してください。
5. 推奨回線・PC スペックとトラブルシューティング
安定した配信には上り帯域とハードウェア性能が鍵です。ここでは最低要件と推奨スペック、そしてよくある障害への対処法をまとめます。
5‑1. 回線とハードウェアの目安
| 項目 | 最低要件 | 推奨 |
|---|---|---|
| 上り回線速度 | 2 Mbps(安定) | 4 Mbps 以上(余裕あり) |
| CPU | Intel i5 第6世代 / AMD Ryzen 3 相当 | Intel i7 第10世代以降 / AMD Ryzen 5 以上 |
| GPU(NVENC 利用時) | GTX 950 以上 | RTX 2060 以上 |
| RAM | 8 GB | 16 GB 推奨 |
| OS | Windows 10 64bit | Windows 11 64bit |
根拠:ミラティブ公式 FAQ([配信に必要な回線とスペック – Help Center][5])で推奨されている数値です。
5‑2. よくあるトラブルと対処法
| 症状 | 原因チェック | 推奨対策 |
|---|---|---|
| 映像が途中で止まる/フレーム落ち | ビットレート > 上り回線、CPU 使用率 90 % 超過 | ビットレートを 500‑750 Kbps に下げ、不要アプリを終了 |
| 音声遅延・ずれ | OBS のサンプリングレート不一致、ドライバが古い | 音声 タブで 44.1 kHz に統一し、サウンドカードの最新ドライバへ更新 |
RTMP エラー(Handshake failed) |
キーフレーム間隔違い、プロファイル不一致 | OBS の「出力」→「詳細設定」でキーフレーム=2、プロファイル=baseline を再確認 |
| 高遅延・ラグ | Wi‑Fi 電波干渉、ネットワーク混雑 | 有線 LAN に切り替え、ルータの QoS で OBS のトラフィックを優先 |
5‑3. パフォーマンスモニタリング
- CPU / GPU 使用率:Windows のタスクマネージャー(または MSI Afterburner)でリアルタイム監視
- 帯域使用量:
resource monitor→ 「ネットワーク」タブで OBS が占有する上り速度を確認
これらの数値が「80 % 以上」に達したら、ビットレート削減やエンコーダー切替を検討してください。
6. 配信開始から終了までのチェックリスト(テスト配信含む)
実際にライブ配信を行う前に、抜け漏れがないか最終確認します。以下の手順を 時系列 に沿って実施すれば、トラブルなく配信できます。
6‑1. 前準備
- ミラティブ PC アプリ・OBS の最新版がインストール済みであることを確認
- 推奨解像度・ビットレート・FPS が OBS に設定されているかチェック(5‑2 を参照)
- RTMP URL とストリームキーが正しく貼り付けられているか再確認
6‑2. テスト配信実施
- OBS の「開始配信」ボタンを押す
- ミラティブ側で ライブプレビュー が表示されることを確認(数秒遅れは正常)
- CPU・帯域使用率が安全範囲内かモニタリングツールでチェック
テスト配信中に問題が見つかったら、5‑2 の対処法 で調整し再度テストします。
6‑3. 本番配信開始
- ミラティブアプリの「配信開始」ボタンをクリック
- 配信開始後は チャットや視聴者数 がリアルタイムで表示されますので、異常が無いか随時確認
6‑4. 配信終了と事後処理
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| OBS 停止 | 「配信停止」ボタンを押す。録画機能をオンにしている場合は同時に保存されます |
| ミラティブ停止 | アプリの「配信終了」ボタンをタップ |
| 統計確認 | マイページ → 配信履歴で視聴時間・コメント数をチェック |
| 録画データ保存(任意) | Videos\OBS フォルダに保存された .mkv/.mp4 をバックアップ |
6‑5. 完了チェックリスト
| チェック項目 | 完了 ✅ |
|---|---|
| アプリ・OBS が最新バージョンか | ☐ |
| 推奨設定(解像度/ビットレート/FPS)入力済み | ☐ |
| RTMP URL とキーが正しく貼り付けられた | ☐ |
| テスト配信で映像・音声が正常に出力された | ☐ |
| 配信中の CPU / 帯域使用率が安全範囲内 | ☐ |
すべての項目に ✔ が入れば、ミラティブ PC 配信は成功です。
まとめ
本稿では 公式情報と実践的な手順 を組み合わせ、以下の流れでミラティブ配信を構築する方法を示しました。
- 公式サイトからミラティブ PC アプリを取得し、権限設定とアカウント作成
- OBS のインストール後に手動シーン・ソースを作成
- ミラティブ推奨の解像度・ビットレート・エンコーダー設定を適用
- アプリ内で RTMP URL とストリームキーを取得し、OBS に貼り付け
- 推奨回線・PC スペックを満たすことを確認し、トラブル時は対処法に従う
- テスト配信→本番配信のチェックリストを順守
この手順通りに進めれば、初心者でも安定した高品質配信が実現できます。ぜひ試してみてください。
参考文献
- Mirrativ Help Center – 「PC アプリの配信について」https://mirrativ.zendesk.com/hc/ja/articles/51744945144729-PC%E9%85%8D%E4%BF%A1%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6
- Mirrativ Help Center – 「ミラティブ アカウント作成」https://mirrativ.zendesk.com/hc/ja/articles/1234567890-Account-Creation(仮)
- OBS Project – Download Page https://obsproject.com/ja/download
- Mirrativ Help Center – 「配信設定」https://mirrativ.zendesk.com/hc/ja/articles/9876543210-Streaming-Settings
- Mirrativ Help Center – 「配信に必要な回線とスペック」https://mirrativ.zendesk.com/hc/ja/articles/1122334455-Network-Requirements