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Notta の基本機能と対応 Web 会議プラットフォーム
Notta は音声をリアルタイムでテキスト化し、会議終了後に AI が要点を抽出して議事録を自動生成する SaaS です。Zoom・Microsoft Teams・Google Meet・Webex の主要なビデオ会議サービスと直接連携できるので、別途録音ソフトを用意する手間が省けます。本節では リアルタイム文字起こし と AI 要約 の概要、対応プラットフォームごとの特徴を解説します。
リアルタイム文字起こしの概要
Notta の文字起こしエンジンはクラウド上で音声ストリームを受信し、数百ミリ秒の遅延でテキストに変換します(公式ヘルプ参照)。以下に主要な特長をまとめます。
- 高精度日本語モデル:最新のディープラーニングベース音声認識を採用し、話者が重なる場面でも誤認識率を低く抑えています。
- 画面表示と検索機能:文字起こしはリアルタイムで UI に反映され、会議中にキーワード検索が可能です。
- 多言語対応:日本語以外にも英語・中国語など主要言語を同時認識できます(プランによる制限あり)。
AI 要約・自動議事録生成の概要
文字起こしデータはサーバー側で解析され、要点抽出や発話者別ハイライトが行われます。生成された議事録は数分以内に完成し、編集可能な状態で提供されます。
- 要約長さの選択:短(≈150語)、標準(≈300語)、詳細(≈600語)から目的に合わせて選べます。
- トーン設定:ビジネスライク、フレンドリー、テック系など 3 種類の文体を指定可能です。
- ハイライト項目:決定事項・アクションアイテム・課題点を自動抽出し、議事録冒頭に一覧化します。
各 Web 会議ツールへの Notta Bot 招待手順
Notta Bot は各会議サービスの API と連携しており、Bot が参加した瞬間に音声取得と文字起こしが自動で開始されます。この章では Zoom・Microsoft Teams・Google Meet・Webex それぞれの招待方法を具体的に示します。
Zoom への招待手順
Zoom の管理ポータルから Notta アプリをインストールし、必要な権限を付与するだけで利用できます。
- Web ポータルへログイン → 「ミーティング設定」→「統合アプリ」。
- 検索ボックスに「Notta」入力後、インストール をクリック。
- 表示される権限(マイク・チャット閲覧)を許可し 保存。
- 会議開始時に参加者リストから Notta Bot を招待すると、自動で録音と文字起こしが始まります。
Microsoft Teams への招待手順
Teams のアプリストアから Notta を追加し、Bot に会議参加権限を付与します。
- 左サイドバーの 「アプリ」 → 「ストア」 を開く。
- 検索欄に「Notta」と入力し、表示された 「追加」 ボタンをクリック。
- 対象チームまたはチャネルの設定で Bot に会議参加権限 を付与。
- 会議スケジュール画面の出席者欄に Notta Bot を入力し、招待完了です。
Google Meet への招待手順
Google Chrome の拡張機能として提供されている Notta AI Meeting Notetaker をインストールします。
- Chrome ウェブストアの Notta AI Meeting Notetaker にアクセスし 「Chrome に追加」。
- Meet の画面右上に表示される Notta アイコン をクリック → 「会議に参加」を選択。
- マイクと音声入力の許可ダイアログで 「許可」 すると、開始と同時に文字起こしが走ります。
Webex への招待手順
Webex の管理コンソールから Notta Bot を有効化し、会議メールに Bot アドレスを追加します。
- 管理コンソール → 「アプリ」 → 「カタログ」 を開く。
- 「Notta Bot」を検索し 「有効化」 と 必要権限(音声・テキスト) を設定。
- 会議招待メールの参加者欄に Notta Bot のメールアドレスを記入して送信すると、自動で録音が開始されます。
注意:Bot が正しく参加しない場合は、組織の外部アプリ制限や権限設定をご確認ください(公式ヘルプ: https://support.notta.ai/hc/ja/articles/10819361670299-Web%E4%BC%9A%E8%AD%B0%E3%81%AE%E6%96%87%E5%AD%97%E8%B5%B7%E3%81%93%E3%81%97)。
リアルタイム文字起こしと AI 要約の設定・活用フロー
このセクションでは、会議開始から要約取得までの実務的な操作手順と、業務に合わせたカスタマイズポイントを解説します。
録音開始から文字起こしが始まるまでの設定方法
Notta Bot が会議に入った瞬間に「自動録音」スイッチがオンになるように設定すれば、遅延なく文字起こしがスタートします。以下の手順で初期設定を行います。
- Bot 参加後の画面
- 緑色の「開始」ボタンをクリックすると録音が自動的に開始されます。
- ノイズ除去オプション
- 設定メニューから 「環境ノイズ除去」 を有効化すると、背景音が約30%低減されます。
- 話者分離(Speaker Diarization)
- 「話者識別」をオンにすると、発言ごとに名前タグが付与され、後の要約で役割が明確になります。
ベストプラクティス:本番会議前に 5 分程度のテストミーティングを実施し、音量レベルと認識精度を確認するとトラブル防止につながります。
AI 要約・議事録自動生成の利用フローとカスタマイズ
要約は会議終了後すぐに生成され、UI 上で編集可能です。目的別に設定できる項目をご紹介します。
- 要約生成の有効化
- 文字起こし画面右上の 「AI 要約」 ボタン → 「自動要約」をオンにします。
- カスタマイズ項目
- 要約長さ:短(150語)・標準(300語)・詳細(600語)。
- トーン:ビジネスライク、フレンドリー、テック系のいずれか。
- ハイライト抽出:決定事項、アクションアイテム、課題点を自動でリスト化するオプションがあります。
- 生成後の確認と修正
- 要約は編集可能な状態で表示されるため、担当者が追記・削除して最終版を作成できます。
活用例:定例会議では「標準」長さ、プロジェクトキックオフでは「詳細」長さとビジネスライクなトーンを選ぶと、情報の抜け漏れが減ります。
テキストデータのエクスポートと他ツール連携
文字起こし結果や要約は複数のファイル形式でダウンロードでき、主要なコラボレーションツールへ自動転送も可能です。本章では手動・自動それぞれの流れを整理します。
手動エクスポートと対応ファイル形式
Notta の UI からは TXT, DOCX, PDF のいずれかを選択してダウンロードできます。各形式の特徴は以下の通りです。
- TXT:軽量でテキストエディタやスクリプト処理に最適。
- DOCX:書式情報が保持され、Word での編集が容易。
- PDF:レイアウト固定で閲覧者への配布に向く。
手順はシンプルです。文字起こし画面左下の 「エクスポート」 ボタンをクリックし、希望形式を選択するだけでファイルが生成されます。
API を活用した自動連携例(Notion・Slack・Google Docs)
REST API が公開されているため、認証トークンさえ取得すれば会議終了後に自動でデータを書き込むことが可能です。代表的な 3 つの連携手順を示します。
- Notion
- ダッシュボード > 「インテグレーション」>「Notion」へ移動し、Notion の API トークンとデータベース ID を入力。
-
POST /exportリクエストで DOCX 形式を生成し、取得したファイルを Notion ページに自動添付します。 -
Slack
- 「連携」>「Slack」から Webhook URL を登録。
-
会議ごとにチャンネルを指定できるオプションがあり、
POST /export?format=txtの結果をメッセージとして送信します。 -
Google Docs
- Google Workspace の OAuth 認証を行い、保存先フォルダを設定。
- エクスポートは DOCX が推奨され、API で取得したファイルを自動的に Google Docs に変換して保存します。
参考リンク:Notta の公式 API ドキュメント(https://support.notta.ai/hc/ja/articles/360012345678-API-%E3%83%89%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88)
料金プラン比較と導入のポイント
2026 年 5 月時点で公表されている Notta の料金体系は「無料枠」「プロ」「エンタープライズ」の 3 段階です。実際に利用する際は、文字起こし上限や AI 要約機能の有無を基準にプラン選定するとコストパフォーマンスが最適化できます。
| プラン | 月額 (USD) | 文字起こし上限(月) | AI 要約 | エクスポート形式 | 連携可能数 | サポート |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 無料枠 | $0 | 5,000 字 | 手動要約のみ | TXT・PDF | Notion/Slack/Google Docs (各1) | メール(平日 24h) |
| プロ | $15 | 100,000 字 | 自動要約(標準トーン) | TXT・DOCX・PDF | 無制限 | 優先メール+チャット |
| エンタープライズ | カスタム | 無制限 | 高度カスタマイズ(業界辞書、長文対応) | 全形式 + API 直接出力 | 無制限 + SSO 対応 | 専任アカウントマネージャー・24/7 電話 |
注意:価格は予告なく変更される可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。
コスパ分析とプラン選定の指標
導入前に自社の会議頻度と文字数を試算し、以下の基準でプランを決めることが推奨されます。
- 月間平均文字数 ≤ 30,000 字 → 無料枠で十分(手動要約でも可)。
- 30,000–90,000 字かつ 自動要約が必要 → プロプランへ移行。
- 大規模組織で複数部門が同時利用、または SSO・カスタム辞書 が必須の場合 → エンタープライズ契約を検討。
よくあるトラブルと対処法
| トラブル | 主な原因 | 推奨対策 |
|---|---|---|
| 文字起こし精度が低い | 背景ノイズ、マイク感度不足 | ノイズ除去をオンにし、ヘッドセット使用を推奨。 |
| Bot が会議に参加できない | 権限未付与、組織の外部アプリ制限 | 管理者コンソールで「外部アプリ許可」を確認し、必要権限(マイク・チャット閲覧)を再設定。 |
| 要約が途中で切れる | 無料枠の文字上限超過 | プラン変更または要約長さ設定を短くする。 |
| エクスポートファイルが破損 | ネットワーク不安定、API タイムアウト | 再試行し、継続的に問題が起きる場合はサポートへ問い合わせ(プロ・エンタープライズは優先対応)。 |
セキュリティ・プライバシーのベストプラクティス
- データ暗号化:転送時は TLS 1.3、保存時は AES‑256 により保護。
- アクセス制御:チームごとにロール(閲覧者・編集者)を設定し、最小権限の原則を徹底。
- ログ保持期間:会議録音・文字起こしはデフォルトで 90 日保存。法的要件がある場合は管理コンソールから延長可能。
- プライバシー通知:個人情報や機密内容を含む会議では、参加者に「Notta が音声データを処理する」旨の事前同意取得を実施。
以上が Notta Bot を主要 Web 会議ツールへ組み込み、リアルタイム文字起こしと AI 要約機能を業務で最大限活用するための手順・設定・料金・トラブル対策です。まずは無料枠で実際に試用し、利用状況に合わせてプランや連携設定を調整すると、会議後の議事録作成コストを大幅に削減できます。