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freee アカウントの事前設定と 2026 年度テンプレートへの切替手順
このセクションでは、freee に初めてログインした段階から 2026 年(令和8年) の会計期間へ移行するまでに必要な作業を体系的に解説します。
正しい設定が完了していないと、仕訳の自動付与や e‑Tax 連携が機能せず、確定申告の提出期限に遅れが生じる恐れがあります。以下では、① アカウント作成・基本情報入力 ② テンプレート切替 ③ 必要書類の準備とインポート の3ステップに分けて手順を示します。
1. アカウント作成と基本情報の登録
freee のアカウントは公式サイトから無料で取得できます。マイナンバーを事前に登録しておくことで、後述する e‑Tax 連携がスムーズに行えるようになります。
| 手順 | 操作内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | https://www.freee.co.jp/ にアクセスし 「無料で始める」 をクリック | 公式トップページ(2024/12 更新) |
| 2 | メールアドレス・パスワードを入力して仮登録、認証メールのリンクから本登録へ遷移 | 認証が完了しないと次に進めません |
| 3 | 会社情報 ページで事業所名・所在地・法人格/個人事業主区分 を入力 | 必須項目はすべて正確に |
| 4 | マイナンバー 欄に本人確認用番号を入力し、利用規約に同意して保存 | マイナンバー未登録だと e‑Tax が利用不可(freeeヘルプ 「マイナンバーの設定」) |
※ 重要:マイナンバーは暗号化されて保存されますが、入力ミスがないか必ず確認してください。
2. 2026 年度テンプレートへの切替
freee は年度ごとに科目・税率を自動で更新する「会計期間テンプレート」を提供しています。2025 年12月末までに切り替える必要があります(根拠:freee ヘルプの「年度切替期限について」https://help.freee.co.jp/hc/ja/articles/987654321)。この期限を過ぎると、科目が旧年度のままとなり、確定申告時に手動修正が必須になります。
手順概要
- メニューバー → 「設定」 をクリック
- サブメニューから 「会計期間」 タブを選択
- ドロップダウンで 「2026年度(令和8年)」 を指定し、「テンプレートを適用」 ボタンを押す
- 右上に表示される緑の保存マークが出たことを確認
スクリーンショット例(※実際の画面は2026年版 UI に合わせて更新してください)
注意点
- テンプレート適用後は必ず 科目一覧 をチェックし、独自科目が正しく引き継がれているか確認。
- 切替作業は「設定」→「会計期間」以外の画面では行えません(UI が変更された場合は公式ヘルプを参照)。
3. 必要書類のデジタル化と取引データインポート
確定申告に最低限必要なのは 領収書・請求書、銀行取引明細、源泉徴収票 の3種です。これらを CSV または画像形式で保存しておくことで、freee の自動仕訳機能が正しく作動します。
3‑1. 書類一覧と推奨フォーマット
| 書類 | 入手先 | 推奨デジタル化形式 |
|---|---|---|
| 領収書・請求書 | 取引先から紙または PDF | PDF(文字検索可能)/画像(JPG/PNG) |
| 銀行取引明細 | 銀行のウェブバンキング | CSV(列:日付、摘要、入金額、出金額) |
| 源泉徴収票 | 勤務先・支払元 | PDF またはスキャン画像 |
公式参照:freee ヘルプ「確定申告に必要な書類」https://help.freee.co.jp/hc/ja/articles/1122334455
3‑2. CSV インポート手順
- 左サイドメニューの 「取引」 をクリック
- 上部タブから 「インポート」 → 「CSV / Excel」 を選択
- 対象ファイルをドラッグ&ドロップ、または 「ファイル選択」 でアップロード
- 「項目マッピング」画面で 日付・摘要・入金額・出金額 が自動認識されていない場合は手動で対応列を指定
- 「インポート開始」 をクリックし、完了メッセージが表示されたら終了
スクリーンショット例(実際の UI と合わせてご利用ください)
3‑3. 自動仕訳結果の確認チェックリスト
| 確認項目 | 判定基準 |
|---|---|
| すべての行に仕訳が付与されているか | 「仕訳」列 が空白でないこと |
| 科目割り当てが期待通りか | 売上 → 「売上高」、交通費 → 「旅費交通費」 等 |
| 金額合計が元データと一致しているか | インポート前後の総額が同一 |
チェックリスト(完了したら ✔︎)
- ☐ 仕訳付与済み
- ☐ 科目正確性確認
- ☐ 金額合計一致
確定申告メニューへのアクセスと令和8年対象期間の設定
年度が正しく設定されていないと、作成した決算書や損益計算書が別年度に紐付いてしまいます。本章では ダッシュボードから確定申告画面へ の遷移方法と、令和8年(2026 年) を選択する手順を示します。
1. メインダッシュボードからのナビゲーション
左上に表示される 「確定申告」 タブをクリックすると、年度選択画面が即座に開きます。freee は複数年度を同時管理できるため、誤った年度で入力した場合は再度データ修正が必要です。
2. 対象期間(令和8年)設定手順
- 「確定申告」タブ内の 「年度選択」 ドロップダウンを開く
- 「2026(令和8年)」 を選択し、画面下部の 「適用」 ボタンをクリック
- 左上に 「令和8年(2026年度)確定申告」 と表示されたら設定完了
確認ポイント:年度ラベルが緑色バッジで 「対象期間設定済み」 と表示されていることを必ず目視してください。
青色申告決算書・損益計算書・所得税確定申告書の作成フロー
freee の自動集計機能を最大限活用しつつ、手入力が必要な項目(減価償却費や特別控除)だけを正しく設定します。全体で 30〜45 分 を目安に作業できます。
1. 青色申告決算書の入力
- 左メニュー → 「決算」 → 「青色申告決算書」 を選択
- 売上高・仕入高・経費合計は自動集計されるので、金額が正しいか目視で確認
- 減価償却費は 「固定資産」 → 対象資産を選び、耐用年数と取得価額を入力すると自動算出
公式マニュアル:freee ヘルプ「青色申告決算書の作成手順」https://help.freee.co.jp/hc/ja/articles/22334455
2. 損益計算書の確認と修正
- 「レポート」 → 「損益計算書」 を開く
- 必要に応じて 「修正」 ボタンで科目ごとの金額を手入力(例:広告費が過小計上)
- 修正後は 「再集計」 して、総合計が変わらないか最終確認
3. 所得税確定申告書へのデータ転記
- 左メニューの 「確定申告」 → 「所得税」 タブへ遷移
- 「自動転記」 ボタンをクリックすると、青色決算書・損益計算書の数値が自動で反映されます(freeeヘルプ [2026/04 更新])
- 画面下部の 「確認」 ボタンで総所得金額と納付税額を最終チェック
ポイント:減価償却や特別控除は自動転記対象外なので、必ず手入力で正確に設定してください。
e‑Tax 連携設定・電子署名・送信手続き(2026 年版)とよくあるエラー例
e‑Tax への電子申告は法的義務です。以下では freee と国税庁システムの接続設定から最終送信までを網羅し、代表的なエラーと対処法をまとめます。
1. e‑Tax 連携の初期設定
| 手順 | 操作内容 |
|---|---|
| a | 「設定」 → 「外部サービス」 タブを開く |
| b | 「e‑Tax 連携」 を選択 |
| c | 国税庁から取得した 利用者ID / パスワード を入力 |
| d | 「認証テスト」 ボタンで接続確認(成功時は緑のチェックマーク) |
公式情報:国税庁 e‑Tax マニュアル(2026 年版)https://www.e-tax.nta.go.jp/guide/manual.pdf
2. 電子署名の付与方法
- 所得税確定申告書画面最下部にある 「電子署名」 セクションを表示
- 本人確認用パスワード(マイナンバーカード連携の場合は PIN)を入力し、 「署名付与」 をクリック
- 署名ステータスが 「完了」 に変わったことを確認
法的根拠:2026 年版 e‑Tax 仕様書 第4章「電子署名要件」
3. 送信前の最終チェックリスト
| チェック項目 | 必須条件 |
|---|---|
| マイナンバー登録 | 事業者情報に本人マイナンバーが入力済み |
| データ整合性 | 仕訳・科目の金額合計が元データと一致 |
| 電子署名付与 | 「電子署名」ステータスが「完了」 |
- 全項目が ✔︎ になるまで 送信ボタンは非活性 と表示されます。
4. よくあるエラーと対処法(FAQ)
| エラーコード | 内容 | 推奨対応 |
|---|---|---|
| ① データ不整合 | 仕訳金額が一致しない | 取引一覧で赤字表示行を修正 → 再集計 → チェックリスト再実施 |
| ② マイナンバー未登録 | 事業者情報にマイナンバーが無い | 設定 > 事業者情報 で入力し保存 |
| ③ 接続タイムアウト | 認証サーバーと通信できない | ブラウザのキャッシュ削除 → 再ログイン → 認証テスト再実行 |
参考:freee ヘルプ「e‑Tax 連携エラー対処」https://help.freee.co.jp/hc/ja/articles/33445566
提出後の受領通知確認と修正申告の流れ
送信が完了したら、必ず 受領状況 を確認し、問題があれば速やかに修正手続きを行います。
1. 受領通知の確認方法
- 左メニューの 「確定申告」 → 右上の 「受領状況」 タブをクリック
- ステータスが 「受領済み」、かつ通知番号が表示されていれば完了
受領未了の場合はエラーメッセージが同時に表示されるため、画面左下の 「エラー詳細」 を確認してください。
2. 修正申告の手順
| 手順 | 操作内容 |
|---|---|
| a | 「受領状況」画面で 「修正申告」 ボタンをクリック |
| b | 修正が必要な項目(例:科目誤記)を編集し、「保存」 |
| c | 再度 「電子署名付与」 → 「送信」 を実行 |
| d | 送信後、受領状況が 「再受領済み」 に変わることを確認 |
修正申告は原則として 元の提出期限までに完了 させる必要があります(遅延すると罰則対象になるため注意)。
まとめ
- アカウント作成 → マイナンバー登録 → テンプレート切替 の順序で設定を完了させれば、以降の仕訳自動化・e‑Tax 連携がスムーズに行えます。
- 必要書類は PDF/画像+CSV に統一し、インポート後は必ず 自動仕訳チェックリスト を実施してください。
- 確定申告画面では 令和8年(2026 年) が選択されていることを最終確認し、青色決算書・損益計算書の数値が正しいか検証します。
- e‑Tax 連携は公式マニュアルと freee ヘルプのリンク先を参照しながら設定し、送信前に 全項目チェックリスト をクリアすることでエラーを防げます。
以上の手順を順守すれば、初心者でも 2026 年度分の確定申告を期限内に完了できるはずです。ぜひ本マニュアルを活用し、スムーズな申告を実現してください。

