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必要な Windows バージョンと最新アップデートの適用方法
Lenovo の PC で Windows Copilot を利用するには、OS が対応バージョンであることが前提です。本セクションでは、対象となる Windows のバージョン確認手順と、現在推奨されている累積更新プログラムのインストール方法を具体的に解説します。最新の更新を適用しておくことで、Copilot の機能が安定して動作し、セキュリティリスクも低減できます。
OS バージョンの確認手順
Windows のバージョン情報は「設定」アプリから簡単に取得できます。以下の操作で現在インストールされているビルド番号を確認してください。
- スタートメニュー → 設定 を開く
- システム → バージョン情報 を選択
-
「Windows の仕様」欄に表示される「OS ビルド」の数値をメモする
-
Windows 11 22H2(2022 年 10 月リリース) … ビルド番号 22621 以上が必要です。
- Windows 12 は執筆時点では正式に発表されていないため、対応状況は Microsoft の公式アナウンスを随時確認してください(例:2024 年 10 月以降にプレビュー版が提供された場合はビルド番号 25000 以上が目安となります)。
参考: Microsoft のリリース情報ページ – Windows 11 version 22H2 の状態
推奨される累積更新プログラム
Copilot は OS 本体の機能だけでなく、最新の累積更新(Cumulative Update)に含まれるコンポーネントにも依存します。Windows 11 22H2 の現在の最新累積更新は KB5034441(2024 年 5 月リリース)です。以下の手順で自動的に取得・インストールできます。
- 設定 → Windows Update を開く
- 「更新プログラムのチェック」ボタンをクリック
- 表示された「累積更新プログラム (KB5034441)」があれば「ダウンロードとインストール」を選択
- インストール完了後に再起動を求められたら必ず実行し、「Windows は最新です」 と表示されることを確認
※累積更新は過去のすべての修正プログラムを含むため、個別に古い KB を探す必要はありません。定期的に Windows Update をチェックするだけで十分です。
Microsoft アカウントでサインインして Copilot を有効化
Copilot はクラウドベースの AI であり、Microsoft アカウントと紐付けて動作します。この章では、アカウントのサインイン手順と利用許可設定をまとめます。
サインイン手順
- スタートメニュー → 設定 を開く
- アカウント → Microsoft アカウントでサインイン を選択
- 登録済みのメールアドレスとパスワードを入力し、二段階認証が有効な場合はコードを入力
利用許可の設定
サインイン直後に 「Copilot の使用許可」 ダイアログが表示されます。ここで「はい」を選択すると、以下の処理が自動的に行われます。
- Copilot が Microsoft のクラウドサービスと通信できるようになる
- ユーザー設定(言語・地域など)が同期され、初回起動時に最適化された体験が提供される
ポイント: 企業環境で Azure AD アカウントを使用している場合でも、同様の手順でサインインできます。ただし、組織側で Copilot の利用が制限されているとダイアログは表示されません。
Windows 側で Copilot を有効にする方法
OS 側の設定が無効になっていると、タスクバーやスタートメニューに Copilot が現れません。本セクションでは、プライバシー設定から機能をオンにし、初回起動時のチュートリアルまでの流れを解説します。
プライバシー & セキュリティでの有効化
- 設定 → プライバシーとセキュリティ を開く
- 左側メニューから 「Windows Copilot」 を選択
- 「Copilot を使用できるようにする」のスイッチを オン にする
この操作だけでタスクバー右端に Copilot アイコンが表示されます。アイコンをクリックすると、サイドバーが展開します。
初回起動時のチュートリアル
Copilot が初めて起動すると、音声入力・テキスト入力の設定画面が自動的に表示されます。以下の項目を確認してください。
- 音声認識:マイクの使用許可と音声コマンドの有効化
- テキスト入力支援:予測変換や文体提案のオン/オフ切替
必要に応じて設定を変更し、「完了」ボタンでチュートリアルを終了すれば、すぐに質問や指示が送れる状態になります。
Lenovo デバイス固有キーとカスタマイズ
一部の Lenovo ノート PC にはハードウェアレベルで Copilot を呼び出す専用キーが搭載されています。キーが無効化されている場合でも、PowerToys を使って同等のショートカットを作成できます。
専用 Copilot キーの有効化
- 設定 → Bluetooth とデバイス → キーボード を開く
- 「Lenovo Copilot キー」項目のスイッチを オン にする
- 必要に応じて「キー割り当て」ボタンで機能(例:Copilot 起動、音声入力)を変更
※キーが表示されない場合は、Lenovo Vantage アプリの最新版に更新し、デバイスファームウェアが最新か確認してください。
PowerToys で代替ショートカットを作成する手順
- Microsoft Store から PowerToys をインストールし起動
- 左メニューの 「Keyboard Manager」 → 「Remap a shortcut」 を選択
-
「+」ボタンで新規ショートカットを追加し、次のように設定
-
元のキー:
Win + Shift + C(例) -
割り当て先:
Launch Windows Copilot(コマンドはshell:AppsFolder\Microsoft.WindowsCopilot_8wekyb3d8bbwe!Appで指定) -
「OK」で保存し、ショートカットが正しく機能するかテスト
PowerToys の Keyboard Manager は複数のキー組み合わせを登録できるため、好きなキーに自由に割り当てられます。
Edge ブラウザでの Copilot 利用と企業環境の留意点
Microsoft Edge のサイドバーからも Copilot を呼び出すことができます。ただし、組織のグループポリシーやデバイス管理ツールによっては機能がブロックされるケースがあります。ここでは個人利用と企業・教育機関向けのチェックポイントをまとめます。
Edge での有効化手順
- Microsoft Edge を起動
- 右上の 「…」 → 設定 を選択
- 左ペインの 「プライバシー、検索、サービス」 をクリック
- 「Copilot」項目のスイッチを オン にする
有効化後、ブラウザ右側に AI アイコンが表示されます。アイコンをクリックするとチャット画面が開き、ウェブページの内容や外部情報に基づいた質問が可能です。
組織向けポリシー確認ポイント
- ローカルグループ ポリシー
Computer Configuration → Administrative Templates → Windows Components → Windows Copilot → EnableCopilotが「未構成」または「有効」かを確認。- Microsoft Endpoint Manager(Intune)
- デバイス構成プロファイルで 「Copilot の使用」 がブロックされていないこと。
- Edge の管理テンプレート
User Configuration → Administrative Templates → Microsoft Edge → EnableCopilotが有効かどうか。
IT 部門に問い合わせる際は、以下の情報を添えて依頼するとスムーズです。
- OS バージョン(例:Windows 11 22H2 ビルド 22621)
- Edge のバージョン(例:Microsoft Edge 130.0.xxxx)
- 発生している症状(Copilot がサイドバーに表示されない等)
トラブルシューティングチェックリスト
| 症状 | 想定原因 | 推奨対処 |
|---|---|---|
| Copilot アイコンが表示されない | OS バージョン未対応、更新未適用 | Windows Update で最新累積更新をインストールし再起動 |
| サインインエラー | Microsoft アカウント認証情報不一致 | 設定 → アカウント → 再サインイン |
| キーが反応しない | デバイス設定でキー無効、ドライバー古い | Lenovo Vantage でファームウェア更新後、Bluetooth とデバイス→キーボードで有効化 |
| Edge 側で動作しない | グループポリシーでブロック、キャッシュ破損 | ポリシー確認 → 設定 → プライバシー、検索、サービス → Copilot 再オン → Edge の閲覧データをクリア |
プライバシーとデータ共有の管理
- Windows 設定 → プライバシーとセキュリティ → データ収集 で「診断データ」を 基本 または フル に設定。Copilot の利用には最低限「基本」でも可です。
- Copilot の設定画面から 「会話内容の保存」 をオン/オフでき、不要な履歴は Microsoft プライバシーダッシュボードで削除可能です。
- Edge では 「プライバシー、検索、サービス → データ共有」 にて Copilot とのデータ連携を個別に管理できます。
まとめ
- OS 要件:Windows 11 22H2(ビルド 22621 以上)または正式リリースされた Windows 12 が必要です。
- 最新累積更新:定期的に Windows Update を実行し、KB5034441 以降の累積更新を適用してください。
- Microsoft アカウント:サインイン後に表示される「Copilot の使用許可」を承認するだけで機能が有効化します。
- Windows 設定:プライバシーとセキュリティの項目で Copilot をオンにし、初回チュートリアルで音声・テキスト入力設定を完了させます。
- Lenovo キー:デバイス側でキーが無効化されている場合は「Bluetooth とデバイス」から有効化し、PowerToys で代替ショートカットも作成可能です。
- Edge ブラウザ:設定 → プライバシー、検索、サービス で Copilot をオンにすればサイドバーが表示されますが、組織のポリシー確認は必須です。
上記手順を順に実施すれば、Lenovo PC 上で Windows Copilot を安全かつ快適に利用できるようになります。不明点やエラーが残る場合は、IT 部門または Microsoft サポートへ問い合わせてください。