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1. カスタムエージェントとは?
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 定義 | 事前に指示(プロンプト)と対象データベース・トリガーを設定しておくことで、ユーザーが毎回入力しなくても自律的にタスクを実行できる Notion AI の拡張機能。 |
| 目的 | 定型業務の自動化 → 作業時間削減・ヒューマンエラー低減 |
| 実行タイミング |
|
ポイント
- 「AI が代筆」ではなく「AI が指示どおりに動く」ことが最大の特徴。
- プロンプトは自然言語で記述できるため、開発者以外でも比較的容易に設定可能。
2. 従来の Notion AI と何が違う?
| 比較項目 | 従来の Notion AI(対話型) | カスタムエージェント |
|---|---|---|
| 操作形態 | ユーザーが毎回プロンプト入力 → 生成結果を即取得 | 事前に指示・トリガー設定 → 自動実行 |
| トリガー | 手動(テキスト入力) | スケジュール/ページ更新/レコード追加 等 |
| 継続性 | 単発の対話 | 同一タスクを繰り返し自動化 |
| 主な活用例 | アイデア出し、文章校正、短文生成 | 会議要約・定期レポート作成・タスク割当など |
3. 利用可能プランと料金体系(2024‑04 時点)
- Notion AI Plus
- 月額 $10 / ユーザー(日本円で約 ¥1,300)
-
カスタムエージェント機能が標準装備。追加費用は不要。
-
Enterprise プラン
- 契約内容に応じたカスタマイズが可能(API 呼び出し上限、SSO、監査ログ等)。
- カスタムエージェントは同様に利用でき、必要に応じて専用サポートを受けられる。
※ 現時点で「カスタムエージェント単体の課金」や「追加費用」は公式には発表されていません。
料金は Notion のプランページ(notion.so/pricing)をご確認ください。
4. 構築前提条件と準備
4‑1. API キーの取得手順
- Settings & Members → Integrations → Develop your own integrations を開く。
- 「+ New integration」ボタンをクリックし、名前・所属ワークスペースを入力。
- 必要な Capabilities にチェック(最低限
Read contentとUpdate content)。 - 作成後に表示される Internal Integration Token をコピーし、安全な場所(環境変数やシークレットマネージャ)に保存。
4‑2. 権限設定のポイント
| 操作対象 | 必要権限 |
|---|---|
| データベース閲覧 | Read (ページ閲覧権限) |
| データ更新・書き込み | Update(編集権限) |
| トリガー管理(スケジュール/イベント) | Manage(インテグレーションの管理者権限) |
- 作成したインテグレーションを対象データベース/ページの Share メニューから招待。
- 権限は「Can edit」以上に設定し、エージェントが書き込めるようにする。
5. カスタムエージェント作成手順(ステップバイステップ)
※ UI はベータ版リリース後に若干変更される可能性があります。
| ステップ | 操作内容 | 補足 |
|---|---|---|
| 1. エージェント設定画面へ移動 | 左サイドバー → AI Settings → Custom Agents → Create new agent | 初回はヘルプバナーが表示されることがあります。 |
| 2. プロンプト(指示)を記述 |
|
曖昧さが残らないよう具体的に書く。 |
| 3. 対象データベース/ページを指定 | 「対象」欄で監視する DB、結果を書き込むページ・プロパティを選択。 | 複数 DB に跨るケースは「複合トリガー」設定が必要。 |
| 4. トリガーを追加 | Add trigger →
|
条件は「データベースの特定プロパティが空でない」等、細かく設定可。 |
| 5. テスト実行 | Run test → サンプルデータで期待通りに出力されるか確認。 | 結果はプレビュー画面に表示され、対象フィールドへの書き込みも検証できる。 |
| 6. 有効化 | 問題なければ Activate をクリックし本番稼働開始。 | 必要に応じて「一時停止」や「削除」も可能。 |
プロンプト記述例(会議要約エージェント)
|
1 2 3 4 5 |
会議録音ファイルが「Meeting Recordings」データベースに追加されたら、以下の手順で処理してください。 1. 音声を文字起こし(最大 30 分)する。 2. 要点だけを抽出し、200 文字以内の箇条書きでまとめる。 3. 「Summary」プロパティに保存し、担当者へ @ メンションで通知する。 |
6. 実務で活用できるシナリオ
6‑1. 会議要約エージェント
- 設定:レコード追加(音声ファイル) → 自動文字起こし → 要約 →
Meeting Minutesページへ書き込み + 担当者通知 - 効果:要約作成時間を約 80% 短縮、会議後すぐに共有可能。
6‑2. タスク自動割当エージェント
- 設定:
Backlogに新規タスクが追加 → メンバーの負荷(カスタムプロパティ)を参照し、最も空いている担当者へ自動アサイン - 効果:手作業での割当工程を排除し、タスク開始までのリードタイムを数時間に短縮。
6‑3. ナレッジベース更新エージェント
- 設定:外部 RSS フィードから取得した記事 → 要約・タグ付け →
Knowledge Hubデータベースへ自動登録 - 効果:情報収集の抜け漏れ防止と、社内ナレッジの常時最新化。
これらは実際に info.nextmode と kurashi‑notion が公開している事例を参考に構築したものです(※脚注参照)。
7. 注意点とベストプラクティス
7‑1. プロンプトは「具体的」に
- 曖昧な指示は期待外れの出力につながります。
- 例:「要約」だけでなく「200文字以内」「箇条書きで」等、形式も明記。
7‑2. データ容量・API 呼び出し上限への配慮
| 項目 | 上限 |
|---|---|
| 1 回のリクエスト | 最大 25 MB(テキスト換算) |
| 月間トークン使用量 | プランに応じて自動管理(AI Plus は約 100 万トークン/月) |
- 大容量音声や画像は 外部圧縮サービス・分割アップロード を利用してからエージェントへ渡す。
7‑3. セキュリティと権限管理
| 推奨設定 | 理由 |
|---|---|
| API トークンは環境変数またはシークレットマネージャで保管 | 漏洩リスク低減 |
最小権限の原則に基づき Read / Update のみ付与 |
不要な書き込みを防止 |
| 実行ログを定期的に監査 | 不正利用や予期せぬ動作の早期検知 |
7‑4. テストは小規模データで実施
- 本番環境へ適用する前に テストデータ(数件)で動作確認。
- エラーが出た場合はプロンプトやトリガー条件を段階的に調整。
8. まとめ(要点)
- カスタムエージェントは、事前指示とトリガーだけで自律的に動く Notion AI の新機能。
- 利用には Notion AI Plus(月額 $10)以上のプランが必要だが、追加料金は不要。Enterprise でも同様に利用可能。
- API キー取得 → 権限付与 → プロンプト作成 → トリガー設定 → テスト・有効化 の流れで簡単に構築できる。
- 会議要約、タスク割当、ナレッジ更新といった 具体的シナリオ で業務時間を大幅に削減できる。
- 具体的な指示、データ容量管理、最小権限の徹底 が安全かつ高品質な運用の鍵。
脚注・参考リンク
- 「Notion カスタムエージェントとは?構築方法と活用例」 – info.nextmode, 2024年3月, https://info.nextmode.co.jp/blog/notion-ai-custom-agent-guide
- Notion 公式プランページ – https://www.notion.so/pricing(2024‑04 更新)
- 「Notion の新機能『カスタムエージェント』で作業を自動化」 – kurashi-notion.com, 2024年2月, https://kurashi-notion.com/blogs/notion/custom-agents
本ガイドは執筆時点(2024‑04)に基づく情報です。Notion の機能追加やプラン変更があった場合は公式ドキュメントをご確認ください。
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