Contents
1. 全体の流れ
| 手順 | 主な作業 |
|---|---|
| ① | Python 本体(公式インストーラ)をダウンロード・インストール → PATH 自動登録の確認 |
| ② | VS Code の公式インストーラを取得・インストール |
| ③ | Microsoft 製 Python 拡張機能と推奨設定(Pylance、Linting、Black)を導入 |
| ④ | プロジェクトフォルダー作成 → 仮想環境 (venv) 構築 |
| ⑤ | hello.py を作成して実行→ エラーが出たらトラブルシューティング表で対処 |
2. Python のインストール
2‑1. ダウンロード元は公式サイト(必須)
- 公式 URL: https://www.python.org/downloads/windows/
- Windows 用の「Windows installer (64-bit)」をクリックして
python-3.x.x-amd64.exeを取得します。
※ 公式ミラーを利用したい場合
python.jp 等の日本語サイトは情報が同期されていることが多いですが、インストーラ本体とチェックサム(SHA‑256)が公式サイトと一致するか必ず確認してください。安全性に不安がある場合は公式サイトから直接ダウンロードするのが最も確実です。
2‑2. インストールウィザード
- ダウンロードした
python-3.x.x-amd64.exeを 右クリック → 管理者として実行 - 初期画面で必ず次のチェックボックスに ✔︎ 入れる
- Add Python 3.x to PATH(自動的に環境変数へ追加)
- Install launcher for all users (recommended)
- 「Customize installation」を選んでも問題ありませんが、デフォルト設定のままで OK。
- 「Install Now」 → インストール完了
2‑3. PATH が正しく登録されたか確認する
方法 A:コマンドプロンプトでバージョン表示
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> python --version Python 3.x.x |
- 正常にバージョンが出力されれば
PATHは機能しています。
方法 B:where コマンドで実体を確認
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> where python C:\Users\<YourUser>\AppData\Local\Programs\Python\Python3x\python.exe |
- 1 行だけ表示され、上記ディレクトリが公式インストーラの場所と一致すれば OK。
方法 C:手動で環境変数をチェック(必要な場合)
- スタートメニュー → 「環境変数」 と入力し「システム環境変数の編集」を開く。
- 「ユーザー環境変数」の Path を選択 → 「編集」。
- 次の項目が存在するか確認(無い場合は 新規 で追加)
C:\Users\<YourUser>\AppData\Local\Programs\Python\Python3x\
- 変更後は必ずコマンドプロンプトを 再起動 してください。
トラブル例
-pythonが認識されない → 上記 Path が欠落、または古い Python バージョンが残っている。
- 複数行表示された → 古いパスが先頭に来ているとそちらが優先されるので、最新のものを最上位へ移動。
3. Visual Studio Code(VS Code)のインストール
3‑1. ダウンロードは公式サイトから
- 公式 URL: https://code.visualstudio.com/download
- 「Windows」 → 「User Installer (64-bit)」 をクリックし、
VSCodeUserSetup-x64-<version>.exeを取得。
※ 非公式サイト(例:sukkiri.jp)へのリンクは削除しました。
VS Code は Microsoft が直接配布しているため、公式ページ以外から入手すると改ざんリスクがあります。
3‑2. インストール手順
| 手順 | 操作 |
|---|---|
| 1 | ダウンロードした VSCodeUserSetup-…exe を 右クリック → 管理者として実行 |
| 2 | 「次へ」→ デフォルト設定(デスクトップアイコン、PATH への追加)をそのまま適用 |
| 3 | インストール完了後に VS Code が自動で起動すれば成功 |
3‑3. 初回起動時のおすすめ設定
- 「Set up “code” command in PATH」 にチェックが入っていることを確認。これにより PowerShell や CMD から
code .でフォルダーを開けます。
4. VS Code 用 Python 拡張機能と推奨設定
4‑1. 必須拡張機能のインストール
- VS Code 左側メニューの Extensions(四角形のアイコン)をクリック
-
検索ボックスに
Pythonと入力し、Microsoft が提供する「Python」 を選択 → Install -
同時に Pylance(インテリセンス高速化)が推奨されるので、表示されたら合わせてインストールしてください。
4‑2. 推奨設定ファイル (settings.json)
プロジェクトごとの設定は .vscode/settings.json に記述します。以下の内容を コピーして貼り付け → 保存してください。
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{ // 言語サーバー "python.languageServer": "Pylance", // Linting (pylint) "python.linting.enabled": true, "python.linting.pylintEnabled": true, // フォーマッタ (black) "python.formatting.provider": "black", "python.formatting.blackArgs": ["--line-length", "88"], // 仮想環境の自動検出 "python.venvPath": "${workspaceFolder}/.venv", // .env ファイル(環境変数)をプロジェクト単位で管理 "python.envFile": "${workspaceFolder}/.env" } |
設定の反映
「ファイル」→「基本設定」→「設定」 → 右上の {} アイコンで JSON ビューに切り替えて貼り付けるか、エクスプローラーで直接.vscode/settings.jsonを作成します。
4‑3. 必要なパッケージを仮想環境にインストール
VS Code のターミナル(Ctrl+`)で次のコマンドを実行します。
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1 2 3 4 |
# 仮想環境が有効化されていること前提 pip install --upgrade pip # pip 自体の最新版へ pip install pylint black # Linting とフォーマッタ |
5. ワークスペース作成と仮想環境構築
5‑1. プロジェクトフォルダーを用意
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mkdir C:\Users\<YourUser>\sample code C:\Users\<YourUser>\sample # VS Code が自動でフォルダーを開く |
Tip: フォルダー名は好きな名前に変更できますが、英数字とハイフン/アンダースコアだけにしておくとトラブルが減ります。
5‑2. 仮想環境 (venv) の作成・有効化
VS Code 内蔵ターミナル(PowerShell 推奨)で以下を実行:
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# 1️⃣ venv 作成 python -m venv .venv # 2️⃣ 仮想環境の有効化 (PowerShell) .\.venv\Scripts\Activate.ps1 # (コマンドプロンプトの場合) # .\.venv\Scripts\activate.bat |
- 有効化に成功するとターミナル左端が
(.venv)に変わります。 where pythonで表示されるパスが.venv\Scripts\python.exeになっていることを確認してください。
5‑3. .gitignore に仮想環境フォルダーを追加(Git を使う場合)
.gitignore に次の行を追記:
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# Python 仮想環境 .venv/ |
6. 「Hello, World!」を実行してみる
6‑1. スクリプト作成
VS Code のエクスプローラーで 右クリック → New File → hello.py を作成し、以下を書き込んで保存。
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1 2 |
print("Hello, World!") |
6‑2. 実行方法(推奨)
- エディタ上部の緑色三角ボタン Run Python File in Terminal をクリック
- またはエディタ右クリック → Run Python File in Terminal
結果がターミナルに表示されれば完了です。
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Hello, World! |
7. よくあるエラーと対処法(トラブルシューティング)
| エラー | 発生原因 | 解決手順 |
|---|---|---|
python は内部コマンド…認識されません |
PATH に Python が登録されていない、または古いエントリが優先 |
① 「環境変数」→Path に正しいディレクトリを追加 ② コマンドプロンプト再起動 ③ where python で確認 |
| 拡張機能がインタプリタを検出できない | 仮想環境がアクティブでない、または python.pythonPath が古い |
VS Code 左下の Python バージョン表示 → 正しい .venv\Scripts\python.exe を選択 |
| pylint / black が見つからない | 必要パッケージが仮想環境に未インストール | 仮想環境有効状態で pip install pylint black |
| Run Python File in Terminal が無反応 | 拡張機能のキャッシュ破損、またはターミナル設定の不整合 | ① VS Code 再起動 ② 「Extensions」→Python →「再インストール」 ③ ターミナル > デフォルトシェルを PowerShell に変更 |
| 仮想環境が自動検出されない | python.venvPath が誤っている、または .venv 名が違う |
.vscode/settings.json の "python.venvPath": "${workspaceFolder}/.venv" を確認し、フォルダー名を統一 |
共通ポイント
1️⃣ PATH → 正しいディレクトリが最上位にあるか
2️⃣ 仮想環境 → アクティブ状態でターミナルが動作しているか
3️⃣ 必要パッケージ →pip listで確認できていない場合は再インストール
8. まとめ
- Python 本体は公式サイト(python.org)から取得し、インストーラの「Add Python to PATH」を必ず有効化。
- VS Codeも Microsoft の公式ダウンロードページから入手し、PATH に
codeコマンドを追加。 - 拡張機能は Microsoft 製 Python と Pylance をインストールし、
.vscode/settings.jsonに推奨設定を書き込むだけで即戦力の開発環境が完成。 - 仮想環境 (
venv)をプロジェクトフォルダー直下に作り、VS Code のターミナルから有効化すれば依存管理が楽になる。 - 「Hello, World!」の実行で成功したら、あとは
pip install <ライブラリ名>で好きなパッケージを足していくだけ。
これで Windows 上に安全・高速・拡張性のある Python 開発環境が整いました。次は 自分だけのスクリプトや 小さなアプリを書いて、実務でも活用できるスキルへとステップアップしてください!