AWS

AWS 無料利用枠の確認方法と超過防止ガイド【コンソール・API・Budgets】

ⓘ本ページはプロモーションが含まれています

スポンサードリンク

1. コンソールで無料利用枠を確認する

手順 操作ポイント
AWS マネジメントコンソール → Billing and Cost Management に移動
左メニューの 「Free Tier」 をクリック
サービス別に 使用量 / 残量 / 有効期限 がリアルタイムで表示される
  • 使用量 が上限に近づくと画面右上に警告アイコンが出ます(自動メールは設定しない限り送信されません)。
  • 有効期限 はアカウント作成日から 12 カ月で、残り期間は「Days remaining」欄に表示されます。

公式ドキュメント: https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/awsaccountbilling/latest/aboutv2/tracking-free-tier-usage.html


2. CLI/SDK で無料利用枠の使用状況を取得する

2‑1. 必要な IAM ポリシー(最小権限)

ce:GetCostAndUsage があれば、無料利用枠に関するデータを取得できます。
※IAM ポリシーは組織のガバナンスに合わせて Scope‑Down(サービス・リージョン限定)してください。

2‑2. AWS CLI の実行例

  • --filterUSAGE_TYPE = FreeTier が無料利用枠に限定した集計です。
  • 出力はサービスごとの日次使用量(単位は API が返す通り)になります。

2‑3. Boto3 (Python) サンプル

  • 注意点
  • 無料利用枠の使用量は最大で 24 時間前 のデータが反映されます。リアルタイム性を求める場合は CloudWatch メトリクスと併用してください。

3. AWS Budgets で無料利用枠超過アラートを設定する

3‑1. 無料利用枠専用予算(Free Tier Budget)の作成手順

  1. Billing → Budgets を開く
  2. 「Create budget」→「Free tier」タイプを選択
  3. Budget amount は自動で無料枠上限が設定されます(サービスごとに個別)
  4. Thresholds(閾値) に以下を追加
閾値 通知先 推奨用途
85 % SNS トピック / メール 余裕がある段階での早期対応
100 % SNS トピック / メール 超過直前に緊急対策
  1. 「Review」→「Create budget」で完了

Budgets の公式ガイド: https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/cost-management-budgets/latest/userguide/budgets-create.html

3‑2. SNS 通知の設定例(CLI)

Budget 作成時に取得したトピック ARN を Notification destination に貼り付ければ、設定完了です。


4. タグ付けでコスト可視化を強化する

4‑1. 推奨タグキー(最低3つ)

キー 用途例
Project プロジェクト名(例: my-webapp)
Env 環境(dev / staging / prod)
Owner コストオーナーのメールアドレス

4‑2. Cost Explorer のフィルタでタグを活用

  1. Cost Explorer → Reports → 「Create report」
  2. フィルタに Tag = Project : my-webappUsage Type = FreeTier* を設定
  3. 表示形式は「棒グラフ(サービス別)」+「テーブル(残量・有効期限)」

タグ付与のベストプラクティス: https://aws.amazon.com/jp/blogs/aws/tagging-best-practices/

4‑3. 自動タグ付与(例:AWS Service Catalog)

  • Service Catalog のプロビジョニングテンプレートに「TagOptions」設定を追加すると、デプロイ時に必須タグが自動で付与されます。
  • IAM ポリシーで servicecatalog:TagOption を許可し、不要なキーの付加を防止します。

5. 月次レポートと Zero‑Spend Budget の組み合わせ

5‑1. Cost Explorer の月次テンプレート

手順 内容
Cost Explorer → Reports → 「Create report」
名前:Free Tier Monthly Summary
フィルタ:Tag Project = <対象プロジェクト>Usage Type starts with FreeTier
グラフ:サービス別棒グラフ、表:残量・期限列
「Save as template」→「Auto‑email (CSV)」で毎月 1 日に配信設定

5‑2. Zero‑Spend Budget の作り方

  • Budget type: Cost budget
  • Budget amount: 0(Zero‑Spend)
  • Include: 「Free Tier usage」だけを対象にチェック
  • Threshold: 100 % に SNS 通知を設定

この予算がアクティブになると、無料利用枠が完全に消費された瞬間に SNS がトリガーされます。実務上は「Zero‑Spend + Free Tier」組み合わせで「超過直前の最終警告」を実現できます。

詳細は AWS Cost Management の公式ページをご参照ください: https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/cost-management/index.html


6. サービス別タイムゾーンと有効期限管理のポイント

サービス 計測タイムゾーン 主な注意点
EC2 UTC 月初リセットは UTC 基準なので、レポート作成時に「Time zone = UTC」を指定
S3 US‑East (N. Virginia) データ転送量は日次で集計されるため、月跨ぎの増減を注意深く見る
Lambda UTC 呼び出し回数は 12 ヶ月単位でカウント。無料枠残量が急激に減少したら関数の最適化を検討

有効期限リマインダー例(CloudWatch Events + Lambda)

上記は毎週月曜 09:00 UTC にトリガーし、以下のような Lambda が SNS に期限30日前通知を送ります。


まとめ

  1. コンソール の無料利用枠ページで日々の使用量と有効期限を確認
  2. CLI / Boto3ce:GetCostAndUsage でスクリプト化し、レポートや自動通知に活用
  3. Budgets の Free Tier タイプで 85%・100% の閾値アラートを設定
  4. タグ付け を徹底して Cost Explorer の可視化を強化
  5. Zero‑Spend Budget + 月次テンプレート で超過リスクを自動的に検知し、期限前リマインダーで対策を遅延させない

これらの手順を組み合わせることで、AWS 無料利用枠の使用状況を リアルタイムかつ体系的に管理 でき、予期せぬ課金を未然に防げます。ぜひ自社環境に合わせて段階的に導入してください。

スポンサードリンク

-AWS
-, , , , , ,