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1. カスタムテンプレートが使えるプランの全体像
| プラン | カスタムテンプレート作成可否 | 共有できる範囲 |
|---|---|---|
| Free | ×(利用不可) | — |
| Team | ○ | 同一チーム内の全メンバーに自動共有 |
| Business | ○ | チームに加えて、同一組織内の他チームにも「組織レベル」で共有可能 |
| Enterprise | ○ | Business と同様の組織共有に加え、管理者がテンプレートの公開範囲や利用権限を細かく制御できる |
1‑1. 公式ヘルプからの抜粋(2026 年 3 月版)
「カスタムテンプレートは Team プラン以上で作成できます。Business および Enterprise プランでは、組織全体にテンプレートを公開でき、管理者は共有範囲やコピー権限を設定できます」
— Miro Help Center – カスタムテンプレートについて
この記述は、Free プランではカスタムテンプレート機能自体が提供されていないこと、Team 以上であれば「作成」できることを明確に示しています。また Business と Enterprise の違いは 「管理者権限の有無」 に集約されます。Enterprise では SSO やアクセス監査ログと連携したテンプレート管理が可能です。
2. カスタムテンプレート作成手順(Team・Business・Enterprise 共通)
2‑1. ボードの下準備
- 新規ボードを作成
- ダッシュボード右上の「+ 新規作成」→「空白ボード」を選択。
- テンプレート化したいレイアウトを構築
- フレーム、テキスト、図形、アイコンなど必要な要素だけを配置。
- 配色・フォントはチームのデザインガイドラインに合わせて統一しておくと、後からの修正が減ります。
ポイント:テンプレートは「完成したボードそのもの」を保存する仕組みです。不要な要素は最初の段階で除外しましょう。
2‑2. 「カスタムテンプレートとして保存」操作
- ボード右上の 「…(その他)」 メニューを開く
- 「保存」 → 「テンプレートとして保存」 を選択(英語表記は Save as Template)
- ポップアップで以下を設定
- 名前/説明:検索しやすいキーワードと利用シーンを明記
- 保存先:必ず「チームライブラリー > カスタム」か、Enterprise 管理者が作成した組織共有カテゴリへ指定
-
コピー許可:チェックを入れるとメンバーがテンプレートから直接ボードを複製可能
-
「保存」をクリックすると即座にテンプレートギャラリーに反映されます。
公式引用(2026 年 3 月)
「[テンプレートとして保存] を選択すると、ポップアップが表示され、名前・説明・保存先を設定した上で [保存] ボタンを押すことでカスタムテンプレートが作成されます」
— Miro Help Center – テンプレートの作成
3. 保存先と共有設定の詳細
3‑1. チームライブラリー > カスタムカテゴリ
- 保存場所:
チーム名 → ライブラリ → カスタム - サブフォルダー例:
会議/アジェンダ,UX/調査テンプレートなど、用途別に階層化すると検索が楽です。
3‑2. 組織レベルでの共有(Business / Enterprise)
| プラン | 共有設定画面の選択肢 | 主な利用シーン |
|---|---|---|
| Business | 「組織全体に公開」(Organization-wide) | 複数チームが横断的に同一フォーマットを使用したい場合 |
| Enterprise | 「組織全体に公開」+管理者による権限設定 | 大規模企業でテンプレートの閲覧・コピー権限を部門単位で制御したいケース |
Enterprise の追加機能:
- 管理コンソールから「テンプレート公開/非公開」の一括切替
- SSO 連携ユーザーに対するアクセスログ取得
4. テンプレートの呼び出しとボードコピー有効化
- 新規作成画面 → 「テンプレートから」タブを開く
- 左側メニューで 「カスタム」 を選択し、目的のテンプレート名をクリック
この操作で生成されるボードは、保存時に設定した「コピー許可」が自動的に適用されます。メンバーは右上の 「コピー」 ボタンで自分のワークスペースへ複製できます。
4‑1. コピーができない場合の対処
| 状況 | 原因 | 解決策 |
|---|---|---|
| コピーボタンが表示されない | テンプレート作成時に コピー許可 がオフになっている | テンプレート一覧 → 「設定」→「コピーを有効化」にチェック |
| コピーしたボードが編集できない | 権限が「閲覧のみ」になっている | 同上の権限設定で「編集可能」を選択 |
5. カスタムテンプレートの管理・トラブルシューティング
5‑1. 編集・削除手順
| 手順 | 操作内容 |
|---|---|
| 1 | チームライブラリー → カスタム を開く |
| 2 | 対象テンプレートの右端にある 3点リーダー(⋮) をクリック |
| 3 | 「編集」→必要な項目を修正し「保存」 または「削除」→確認ダイアログで確定 |
注意:削除したテンプレートは復元できません。事前に ボードとしてコピー(
… > 複製)してバックアップを取っておくと安心です。
5‑2. よくあるエラーと解決例
| エラー | 想定原因 | 推奨対処 |
|---|---|---|
| 「テンプレートを共有できません」 | プランが Free、または権限が不足している | 管理者に 「カスタムテンプレート作成権限」 の付与依頼、もしくはプランアップグレード |
| テンプレートがメンバーの一覧に出ない | 保存先が個人用か、共有設定が「個人」のまま | テンプレート設定 → 「チームと共有」に変更 |
| コピーできない | 「コピー許可」オフ、または Enterprise で管理者が制限を設定している | テンプレート設定画面で コピー許可 をオンにするか、管理コンソールの権限ポリシーを確認 |
| 組織全体に共有できない(Business/Enterprise 以外) | Business/Enterprise プラン未契約 | 必要に応じてプラン変更を検討 |
6. ベストプラクティスとセキュリティ考慮事項
- 命名規則の統一
-
[カテゴリ]_[用途]_[バージョン](例:会議_アジェンダ_v2)で検索性を高める。 -
定期的なレビュー
-
3〜6か月ごとに「使用頻度」や「内容の陳腐化」をチェックし、不要テンプレートは削除またはアーカイブする。
-
権限の最小化(Enterprise 向け)
-
管理者は 「閲覧のみ」 と 「コピー可能」 の二段階で権限を分離し、機密情報が含まれるテンプレートへの編集権限は限定する。
-
バックアップ戦略
- 重要テンプレートは別プロジェクトにボードとしてエクスポート(PDF/CSV)して保存しておくと、万一の削除時でも復元が容易になる。
7. まとめと次のアクション
| 項目 | 要点 |
|---|---|
| 利用可能プラン | カスタムテンプレートは Team プラン以上で作成可。Business/Enterprise は組織全体共有が可能で、Enterprise は管理者権限による細かい制御が加わる。 |
| 作成フロー | 新規ボード → レイアウト構築 → … > 保存 > テンプレートとして保存 → 必要項目入力・コピー許可設定 → 保存先は必ず「チームライブラリー > カスタム」か組織共有カテゴリ。 |
| 共有設定 | Team は自動的にチーム全員へ、Business/Enterprise では「組織全体」に公開可能(Enterprise は権限制御あり)。 |
| 利用方法 | 「+ 新規作成」→「テンプレートから」→「カスタム」タブで呼び出し。コピー許可がオンなら即座に編集ボードとして使用できる。 |
| 管理・トラブル対策 | テンプレート一覧から直接編集/削除、権限エラーはプラン・権限の確認、定期的なレビューとバックアップで運用リスクを低減。 |
今すぐ取れるアクション
- 自チームのテンプレート現状把握
-
ライブラリー > カスタム を開き、未使用・重複テンプレートを一覧化。
-
標準テンプレート作成プロジェクト立ち上げ
-
主要業務(会議、UXリサーチ、スプリント)ごとに「担当者」「期限」を設定し、Team プラン以上のユーザーで作成を開始。
-
Enterprise 管理者は権限ポリシー策定
-
テンプレート公開範囲・コピー許可のガイドラインを社内Wikiに掲載し、全員に周知する。
-
3か月後にレビュー会議実施
- 作成したテンプレートの利用状況と改善点を振り返り、必要ならバージョン更新または削除を決定。
以上を踏まえて、Miro のカスタムテンプレート機能を組織全体で有効活用し、コラボレーションの標準化・作業効率化を実現してください。