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Open Brush のマルチプレイヤー対応概要
2024 年にリリースされた Open Brush 2.9.47β(以降は「最新版」)では、Meta Quest 系列(Quest 2/3/Pro)と PC‑VR(Steam 版)の両方でマルチプレイヤーモードが利用可能になりました。公式リポジトリのリリースノートに 最大 4 人まで同時接続 が記載されており、UDP ポート 7070 をデフォルトで使用します【1】。
| プラットフォーム | 対応バージョン(2024‑10‑01 時点) | 同時接続上限 |
|---|---|---|
| Meta Quest (Side‑load) | 2.9.47β 以上 | 4 人 |
| Steam(Valve Index・HTC Vive 等) | 同上 | 4 人 |
ポイント
- 両プラットフォームで同一の UI と通信ロジックが採用されているため、デバイス間の互換性に差はありません。
- バージョンや接続数は公式リポジトリ(GitHub)と開発チームからのアナウンスを定期的に確認してください。
必要環境と事前準備
ソフトウェア
- Open Brush 本体:2.9.47β 以上(最新版は GitHub の Release ページで入手可能)【1】
- VR デバイスの OS:Quest は Android 12 以降、PC‑VR は Windows 10/11 推奨
ハードウェア(推奨)
| 項目 | 推奨スペック例 |
|---|---|
| CPU (Steam 版) | Intel Core i5‑9600K 以上 / AMD Ryzen 5 3600 以上 |
| GPU | NVIDIA GTX 1660 Super 以上 / AMD RX 5600 XT 以上 |
| RAM | 8 GB(12 GB 推奨) |
| ストレージ | SSD 推奨、空き容量 ≥ 2 GB |
備考:ハードウェア要件は「快適に描画データを同期できる」ことが目的です。最新の推奨環境は公式 Wiki の System Requirements ページで随時更新されています【2】。
ネットワーク
| 要素 | 推奨条件 |
|---|---|
| 無線規格 | Wi‑Fi 5(802.11ac)以上、2.4 GHz/5 GHz 両方利用可 |
| 上り帯域幅 | 最低 10 Mbps、理想は 20 Mbps 以上 |
| 待機時間 (Latency) | < 50 ms が目安 |
| 必要ポート | UDP 7070(デフォルト)を開放。UPnP が有効であれば自動設定されます【3】 |
ネットワーク環境は使用状況に応じて変化します。特に複数人が同時に描画すると帯域幅の消費が増えるため、可能なら有線 LAN への切替えも検討してください。
マルチプレイヤーモードの有効化手順
- Open Brush を起動し、メインメニューから Settings を選択。
- 左側タブで Multiplayer を開く。
Enable Multiplayerスイッチを ON にする。Create Sessionボタンをクリックすると 8 桁の セッションコード が表示されます(例:AB12CD34)。このコードは参加者へ共有します。- 参加者側はメインメニューの Join Session を選び、受け取ったコードを入力して接続完了です。
権限設定(ホスト側)
Allow Drawing– 描画可否Allow Deleting– オブジェクト削除可否Allow Layer Switching– レイヤー切替の許可
これらは Multiplayer > Session Settings で個別にオン/オフできます。設定変更はリアルタイムで全参加者に反映されます。
音声・テキストチャットの外部連携
Open Brush 自体には音声機能が実装されていないため、以下の外部ツールを併用します。
| ツール | 利点 | 使い方 |
|---|---|---|
| Discord(公式サーバー) | クロスプラットフォーム、ボイスチャット品質が高い | 招待リンクは公式サイトから取得 → https://discord.gg/openbrush(※実際の招待 URL は随時更新されます)【4】 |
| Oculus Party(Quest 内) | ヘッドセットだけで完結、追加インストール不要 | Quest のホーム画面から Party を作成し、参加者を招待 |
推奨構成:Discord が最も汎用的で安定しているため、特に PC‑VR 参加者が多い場合は Discord ボイスチャンネルを利用してください。Quest ユーザーは必要に応じて Oculus Party を併用すると快適です。
実践フローとトラブルシューティング
ワークショップの標準手順
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1️⃣ 事前案内 | 参加者へ最新版ダウンロード URL とインストール手順をメールで配布(例:https://github.com/icosa-gallery/open-brush/releases/latest) |
| 2️⃣ ネットワーク確認 | ホストは UPnP が有効か、ポート 7070 が開放されているかをチェック。必要なら手動でポート転送設定 |
| 3️⃣ セッション作成 | ホストが Create Session → コード生成後、QRコードやテキストで共有 |
| 4️⃣ 役割分担と権限設定 | 描画担当・レイヤー管理者などを決め、Allow Deleting はオフにして安全性確保 |
| 5️⃣ 共同制作 | 全員が同時描画しながら Discord ボイスでコミュニケーション |
| 6️⃣ 保存・共有 | 終了後は Export → .glb または .json 形式でエクスポートし、クラウドストレージにアップロード |
よくあるトラブルと対処法
| トラブル | 主な原因 | 推奨対策 |
|---|---|---|
| 接続失敗 | セッションコード入力ミス、UPnP 未設定 | コードを再確認。ルーターの UPnP を有効化し、ポート 7070 が開放されているかチェック【3】 |
| ラグ・遅延 | 帯域幅不足、同時描画数が上限に近い | 5 GHz Wi‑Fi に切替える。不要なバックグラウンドアプリを終了し、4 人以上の参加は避ける |
| バージョン不一致 | ホストが旧版、参加者が新版 | 全員が同一バージョン(2.9.47β 以降)にアップデート【1】 |
| Discord 音声遅延 | サーバー地域のミスマッチ、マイク設定エラー | Discord のサーバー地域を変更し、ヘッドセット側のマイク感度を調整 |
FAQ(抜粋)
-
Q: 「Create Session」ボタンが押せない。
A:Enable Multiplayerがオフになっている可能性があります。設定画面でオンにしてから再試行してください。 -
Q: セッションコードを共有したが参加できない。
A: コードは大文字小文字を区別します。QRコードやコピー&ペーストで正確に伝えるとミスが減ります。
参考情報・出典
- Open Brush GitHub Release Notes – v2.9.47β (2024‑10‑01). https://github.com/icosa-gallery/open-brush/releases/tag/v2.9.47β (閲覧日: 2026‑05‑06)
- Open Brush Wiki – System Requirements. https://github.com/icosa-gallery/open-brush/wiki/System-Requirements (閲覧日: 2026‑05‑06)
- MoguLive 記事「Open Brush にマルチプレイヤー機能が実装された」. https://mogulive.jp/articles/openbrush-multiplayer (閲覧日: 2026‑05‑06)
- Open Brush Official Discord 招待ページ. https://discord.gg/openbrush (閲覧日: 2026‑05‑06)
※ 本記事の情報は執筆時点(2026‑05‑07)のものです。ソフトウェアやハードウェアの要件は随時変更される可能性があるため、最新情報は公式リポジトリ・Wiki・Discord でご確認ください。