Contents
1. 公式が提供している VR 基盤
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応ランタイム | OpenXR(標準) SteamVR(オプション) |
| サポートヘッドセット | Valve Index、Meta Quest (Link 経由) など主要機種は公式ドキュメントで「OpenXR に対応」と明記されています。Pimax 系ヘッドセットも OpenXR が有効になっていれば動作しますが、Kunos 社から 「正式にサポート」 とする表現は確認できていません。 |
| 公式情報源 | Steam のゲームページ、Assetto Corsa EVO Wiki(英語) で OpenXR 対応が記載されています。 |
ポイント
- OpenXR をデフォルトランタイムに設定すれば、SteamVR がインストールされていなくても多くのヘッドセットで起動できます。
- Pimax ユーザーは「Pimax OpenXR Runtime」を公式サイトから取得し、デフォルトランタイムとして設定するだけでゲーム内に認識させられます。
2. 90 FPS VR パッチの入手と法的留意点
2‑1. 入手先(2024 年実績)
| 配布元 | URL(例) | 推奨チェック項目 |
|---|---|---|
| GitHub(Kunos の公式フォーラムリンク経由) | https://github.com/ac-evo-community/vr-90fps-patch |
ハッシュ(SHA‑256)とリリースノートの照合 |
| Reddit /r/assettocorsaevo | 投稿「90 FPS VR guide for Assetto Corsa EVO 0.3.x」 | ダウンロードリンク先が公式フォーラムへリダイレクトしているか |
| Discord(非公式コミュニティサーバ) | discord.gg/ac-evo の #vr‑patches チャンネル |
招待リンクは Reddit 記事に掲載されたものを使用 |
2‑2. 法的・EULA 上の注意
- パッチは Kunos 社が提供する公式ビルドに対する「改変」 です。
- Assetto Corsa EVO のエンドユーザーライセンス契約(EULA)では、「開発者の明示的な許可なしに実行ファイルを変更してはならない」 と規定されています。
- コミュニティが配布するパッチは 非公式 であり、使用は自己責任です。
- パッチ適用前に必ず以下を実施してください。
- 配布元のハッシュ値と公式フォーラムや GitHub のリリースページに記載されたハッシュが一致するか確認。
- 変更内容(上書きファイル)が何であるかを把握し、バックアップ を取得しておく。
- 商用利用・配布は 絶対に行わない こと。違反が判明した場合、アカウント停止や法的措置の対象になる可能性があります。
3. インストール前の準備
3‑1. ゲームフォルダーのバックアップ(簡潔版)
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| ① | Steam ライブラリ → …\steamapps\common\Assetto Corsa EVO をエクスプローラーで開く。 |
| ② | フォルダー全体を別ドライブ(例:D:\Backup\AC_EVO_20240504)へコピーするか、最低限 bin\win_x64 と mods\vr だけでも保存。 |
| ③ | バックアップ完了後は Steam の「ローカルファイルの整合性を確認」 を実行し、元の状態と照らし合わせて問題がないか確認。 |
ポイント:バックアップは 上書きインストールに失敗した際の唯一の復旧手段 です。作業前に必ず実施してください。
3‑2. 必要ランタイムの導入と設定
| ランタイム | 設定手順 |
|---|---|
| OpenXR(Pimax 推奨) | 1. Pimax 公式ページから「OpenXR Runtime」最新版をダウンロード。 2. インストーラ実行後、 xrdesktop.exe を起動し 「Set as default runtime」 にチェック。 |
| SteamVR(Valve Index 等) | 1. Steam → ツール → SteamVR をインストール。 2. 起動 → 設定 → 「開発者」タブで 「OpenXR Runtime を SteamVR に切り替える」 のオン/オフをヘッドセットに合わせて切り替える。 |
注意:同時に複数のランタイムが有効になると競合し、黒画面や認識エラーの原因になります。使用するヘッドセットに合わせて 片方だけをデフォルトに してください。
4. パッチ適用手順と設定ファイル編集
4‑1. ZIP 展開と上書きインストール(冗長性排除)
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1. ダウンロードした AC_EVO_VR_090FPS_0.3.x.zip を右クリック → 「7‑Zip」→「ここに解凍」。 2. 解凍後のフォルダー構造を確認: └─ bin\win_x64\acEvo.exe └─ mods\vr\(各種 vr 設定ファイル) 3. ゲームディレクトリ (`…\Assetto Corsa EVO`) に同名フォルダーを **上書き** するだけで完了。 |
ポイント:上書き時に「置換の確認」ダイアログが出たら必ず 「すべて置換」 を選択してください。
4‑2. config.ini と vr_settings.xml の最小変更例
config.ini(ゲームルート直下)
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[Graphics] TargetFPS=90 ; 目標フレームレート VSync=false ; VSync 無効で遅延削減 [VR] EnableOpenXR=true ; OpenXR を有効化(Pimax 使用時) RenderScale=1.0 ; デフォルトスケール |
vr_settings.xml(mods/vr 配下)
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<VRSettings> <FPSLimit>90</FPSLimit> <UseOpenXR>true</UseOpenXR> <LatencyMode>Low</LatencyMode> </VRSettings> |
編集手順
- Notepad++ などのテキストエディタで対象ファイルを開く。
- 上記ブロックを貼り付け、既存の同名項目があれば上書き保存。
- ファイルを閉じたらゲームを再起動し、FPS カウンターが 90 ± 5 に収まるか確認。
5. 起動後のチェックとトラブルシューティング
5‑1. 動作確認手順
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| ① | Steam → 「Assetto Corsa EVO」→「VR モードで起動」を選択。 |
| ② | 起動画面で F12(デフォルト)を押し、FPS カウンターを表示。 |
| ③ | 左上に 90 FPS 前後の数値が出ていれば成功。 |
5‑2. よくあるエラーと対処法
| エラー | 原因例 | 推奨対策 |
|---|---|---|
| 黒画面(ヘッドセットだけ暗い) | OpenXR ランタイムがデフォルトでない、SteamVR が競合 | Pimax の OpenXR Runtime を再度「Set as default」にし、SteamVR の「OpenXR Override」をオフにする。 |
| FPS が 30 以下 | TargetFPS が無効化されている、DLSS/FSR が OFF |
config.ini の TargetFPS=90 を確認し、DLSS(Quality)または FSR(Ultra Quality)を有効化。 |
| ヘッドセット認識エラー | ケーブル不良、ドライバ旧版 | USB / DisplayPort 接続を再チェック、NVIDIA GPU ドライバを最新版(Game Ready Driver)に更新。 |
| パッチ適用後のクラッシュ | 上書きミス、ファイル破損 | バックアップから bin と mods を復元し、Steam の「ローカルファイルの整合性を確認」 を実行。その後手順通りに再度上書き。 |
復旧手順:バックアップフォルダー → ゲームディレクトリへ上書きコピー → Steam で「ローカルファイルの整合性を確認」→ゲーム起動。
5‑3. パフォーマンス向上テクニック(RTX 5070Ti 推奨設定)
| 項目 | 設定例 |
|---|---|
| DLSS / FSR | DLSS → Quality (約 1.5× ネイティブ解像度) FSR → Ultra Quality |
| グラフィックスプリオーダー | 初期は Medium、FPS が不足したら Low に段階的に変更。 |
| 電源プラン | Windows の「高パフォーマンス」または「Ultimate Performance」。 |
| GPU ファンカーブ | MSI Afterburner で温度 80 ℃以下を保つよう、ファン回転数を 75% 以上に固定。 |
| CPU 背景プロセス | タスクマネージャで不要なアプリやサービスを停止(例:ブラウザの多数タブ)。 |
6. 本ガイドのまとめ
- 公式サポートは OpenXR と SteamVR の両方が利用可能。Pimax は OpenXR 経由で動作しますが、正式に「サポート」されている旨の表記はありません。
- 90 FPS パッチは Reddit・Discord・GitHub から取得でき、必ずハッシュ検証とバックアップを行い、EULA 違反にならないよう自己責任で使用してください。
- バックアップはゲームディレクトリ全体か最低限
bin\win_x64とmods\vrのみでも可。失敗時の唯一の復旧手段です。 - ランタイム設定はヘッドセットに合わせて片方だけをデフォルトにし、競合を防ぎます。
- パッチ適用後は
config.iniとvr_settings.xmlの数行編集で 90 FPS が有効化されます。 - トラブル対処は黒画面・低 FPS・認識エラーの3大カテゴリに分け、ランタイム切替や設定調整で解決できます。
- パフォーマンス最適化は DLSS/FSR の Quality 設定とグラフィックスプリオーダーの調整、電源プラン・GPU ファンカーブ管理が鍵です。
以上の手順を正しく踏めば、Assetto Corsa EVO を 安定した 90 FPS VR 環境で楽しむことができます。安全に配慮しつつ、最高のレースシミュレーション体験をお楽しみください。