Contents
1. 東京リージョン(ap‑northeast‑1)での基本料金
| 項目 | 単価 (USD) | 例:為替レート 1 USD=150 JPY (2025‑04‑14 の参考値) |
|---|---|---|
| メール送信(1,000 通単位) | 0.10 USD | 約 15 JPY / 1k通 |
| データ転送(GB 単位、メール本文・添付を含む) | 0.12 USD/GB | 約 18 JPY / GB |
| メール受信(1,000 通単位)※受信は別途課金対象 | 0.10 USD | 約 15 JPY / 1k通 |
| 専用 IP(1 個) | 24 USD/月 | 約 3,600 JPY / 月 |
為替レートについて
本稿では説明を簡潔にするため例として 150 JPY/USD を使用していますが、実際の請求は利用時点の為替レートで換算されます。最新レートは AWS Billing コンソールの「Cost Management」→「Exchange rates」で確認できます。
1‑1. 料金構成要素のポイント
| 要素 | 計算に必要な情報 | 備考 |
|---|---|---|
| 送信件数 | 総メール数(1,000 通単位) | 無料枠(3,000 通/月)は除外されます |
| データ転送量 | 平均メールサイズ (KB) × 送信件数 ÷ 1 024 KB/MB ÷ 1 024 MB/GB | 添付ファイル・HTML コンテンツも含む |
| 受信件数 | 総受信メール数(1,000 通単位) | SES の受信は「受信ルールセット」設定が前提です |
| 専用 IP | 必要台数 | 1 台あたり月額料金のみで、送信料とは別 |
2. 無料利用枠と新規顧客向けクレジット
2‑1. 無料枠(12 カ月間)
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | メール送信のみ |
| 上限 | 月最大 3,000 通(計算式は「実際に送信した通数 ÷ 1,000 × 0.10 USD」) |
| 期間 | アカウント作成日から 12 カ月間 |
| 注意点 | 受信・データ転送は無料枠の対象外で、別途課金されます |
受信料金の補足
SES のメール受信は「1,000 通あたり 0.10 USD」の従量課金です。受信したメールに添付ファイルがある場合は、転送データとして GB 単位のデータ転送料金も別途加算されます。
2‑2. $200 無料クレジット(新規アカウント向け)
| 項目 | クレジット適用可否 |
|---|---|
| メール送信 | ✅ |
| データ転送 | ✅ |
| 受信メール | ✅ |
| 専用 IP リース料 | ❌(インフラ利用料は対象外) |
提供条件(2025‑04‑14 時点)
- 対象:2025 年 7 月 15 日以降にサインアップした新規 AWS アカウント(個人・法人問わず)。
- 付与タイミング:アカウント作成直後に自動でクレジットが付与され、Billing コンソールの「Credits」タブで残高を確認できます。
- 有効期限:付与日から 12 カ月間。期間内に使い切れなかった分は失効します。
※ AWS のプロモーションやクレジット内容は予告なく変更されることがあります。必ず公式情報で最新条件をご確認ください。
3. コスト見積もりの実務フロー(AWS Pricing Calculator)
- AWS Pricing Calculator にログイン → 「Create estimate」
- サービス一覧から「Amazon Simple Email Service (SES)」を選択
- 以下の項目を入力(例は東京リージョン)
| 項目 | 入力例 |
|---|---|
| リージョン | ap‑northeast‑1 |
| 送信メール数 | 100,000 通/月 |
| 平均メールサイズ(本文) | 20 KB |
| 添付ファイル合計容量/メール | 30 KB |
| 受信メール数 | 5,000 通/月 |
| 専用 IP の有無 | 有り(1 個) |
| 無料枠・クレジットの適用 | 「Discounts」欄に「3,000 通/月」+「$200 クレジット」 |
- 見積もり結果 が画面下部に表示されるので、月額・年額を確認。
- 「Export」→CSV/PDF で保存し、予算策定や社内承認資料に活用。
ポイント:為替レートは「Billing → Preferences」で現在のレートが自動適用されます。計算結果は USD のままで表示されるため、必要に応じて手動で JPY に換算してください(例:1 USD=150 JPY)。
4. 実務シナリオ別コスト試算
| シナリオ | 月間送信件数 | 平均添付サイズ | 受信件数 | 専用 IP | 想定月額 (USD) | 想定月額 (JPY, 150 JPY/USD) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ① 小規模ニュースレター | 100,000 通 | 30 KB | 5,000 通 | × | 10.59 USD | 約 1,590 JPY |
| ② 大量マーケティング(画像添付) | 5,000,000 通 | 100 KB | 20,000 通 | × | 126.00 USD | 約 18,900 JPY |
| ③ 小規模+専用 IP | 100,000 通 | 30 KB | 5,000 通 | 有り (1) | 34.59 USD | 約 5,190 JPY |
計算式の概要(シナリオ①)
- 送信料
100,000 ÷ 1,000 × 0.10 = 10 USD - 受信料
5,000 ÷ 1,000 × 0.10 = 0.50 USD - データ転送量
- 本文+添付=20 KB+30 KB=50 KB
- 総転送サイズ = 50 KB × 100,000 = 5,000,000 KB ≈ 4.88 GB
- 転送料金 = 4.88 GB × 0.12 USD = 0.59 USD
- 合計 = 10 + 0.50 + 0.59 = 11.09 USD → (無料枠の 3,000 通分は 0.30 USD 相当)=10.79 USD(約 1,620 JPY)。
上記は概算です。実際にはメールサイズのばらつきや、受信時に発生するデータ転送費用(アウトバウンド)は別途加算されます。
コスト削減ヒント
| 手法 | 効果 |
|---|---|
| バッチ送信 | 同一宛先への連続メールをまとめ、ヘッダー情報のオーバーヘッドを削減 |
| HTML 圧縮・インライン画像削除 | 本文サイズを 10‑20 % 程度圧縮し、転送 GB を削減 |
| 受信フィルタリング | 必要なメールだけ受信させることで受信件数と転送料金を抑制 |
| 専用 IP の見直し | 送信量が安定して低い場合は共有 IP に切り替える(IP リース料ゼロ) |
5. コストモニタリングと予算超過防止策
- Cost Explorer の設定
- 「サービス」フィルタで Amazon Simple Email Service を選択。
-
「使用量タイプ」に「メール送信数」「受信メール数」「データ転送量」を追加し、月次グラフを作成。
-
Budget アラートの作成
- Billing → Budgets → Create budget → Cost budget を選択。
- ターゲットサービスに SES を指定し、予算上限(例:月額 100,000 JPY)と通知閾値(80 % / 100 %)を設定。
-
SNS トピックや Slack の Webhook と連携すれば、超過時に自動で担当者へ通知が届きます。
-
リアルタイムアラート(オプション)
- CloudWatch メトリクス「SES/Send」や「SES/Receive」をモニタリングし、閾値を超えたら Lambda で自動的にメール送信制限を有効化する仕組みも構築可能です。
6. まとめ(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 東京リージョン基本料金 | 0.10 USD/1k 通送信、0.12 USD/GB 転送、受信も同等料金 |
| 無料枠 | 開始から 12 カ月間・月最大 3,000 通(送信のみ) |
| $200 クレジット | 新規アカウントに付与、送信・受信・転送に使用可(インフラ費は除外) |
| コスト構成要素 | 送信件数、メールサイズ/添付、データ転送量、受信件数、専用 IP |
| 見積もり手順 | AWS Pricing Calculator に必要項目を入力し、Discounts に無料枠・クレジットを設定 |
| 削減ポイント | バッチ送信、HTML 圧縮、受信フィルタリング、専用 IP の有無の最適化 |
| モニタリング | Cost Explorer + Budgets(SNS/Slack 通知)でリアルタイムに支出を管理 |
最終チェック:実際に SES を本番環境で利用する前に、AWS コンソールの「Billing」→「Cost and Usage Reports」で過去 30 日間の使用状況を確認し、見積もりと差異がないか検証してください。
作成者:ChatGPT(2026‑04‑14 更新)
出典:AWS公式ドキュメント・プレスリリース(2025 年版)