Slackチャンネルは名前の付け方や運用の設計が難しいですよね。
参加者・メンバーにとってわかりやすい形で運用することによってチームの生産性を大きく改善することができます。
この記事ではSlackチャンネルの名前の付け方と運用のコツを解説します!
こんな人におすすめです。
- Slackチャンネル名が散らばっていてわかりにくくて困っている。
- Slackチャンネルはあるもののあまり活用されていない。
- Slackチャンネルの活用方法で良いものを知りたい。
Contents
チャンネル名の付け方
チャンネル名の付け方を工夫するだけでSlackはグンと使いやすくなります。
以下はチャンネル名の付け方とその規則についての一般的なポイントです。
- チャンネルカテゴリをプレフィックスにする
- 内容がわかりやすい名前。短く、明確で、一貫性のある名前
- 組織の命名規則を作成する
チャンネルカテゴリをプレフィックスにする
チャンネル名にカテゴリやプレフィックスを使用することで、区分や役割を明確に区別することができます。
また、数値で番号を振るのも有用です。
p01_タスク管理、p01_全体連絡等
プレフィックス | 内容 |
#general | 全体的なコミュニケーションやアナウンスに使用。 |
#random | カジュアルな会話や雑談用。 |
#team- | 特定のチームや部署ごとのチャンネル。XXteam_のような形も良いでしょう。 |
#project- | 特定のプロジェクトごとのチャンネル。具体的なプロジェクト名にすると良いですよ。 |
#topic- | 特定のトピックについて話すためのチャンネル。機械学習研究_のようなイメージです |
#develop01_ | 開発ではこのようにするとよいです。筆者は大体こんな感じで作成しています。 |
内容がわかりやすい名前。短く、明確で、一貫性のある名前
チャンネル名は短く、誰が見てもその目的がわかるように一貫性を持たせることが重要です。
名前 | 内容 |
updates | 定期的な更新情報 |
support | サポート関連の質問と回答 |
ideas | アイデアやブレインストーミング |
バグ対応等実務の内容 | 実務の内容を設定するのも良いですよ |
組織の命名規則に従う
組織単位で命名規則をつけておくと、チャンネル名にばらつきが生じず便利です。
既存の命名規則がある場合はそれに従いましょう。以下のような共通の慣習があります。
命名規則 | 内容 |
使用可能な文字 | A-Z、0-9、およびダッシュ "-"だけにする等。日本語と英語を混ぜても良いか等 |
小文字のみ | Slackのチャンネル名は通常小文字で統一されます |
動詞のネーミング | 行動を示すものとして、#ask-for-help 、#share-resources など。 |
最終的な例(私がマネジメントする開発チームの場合)
名前 | 内容 |
#dev01-general | 一般的な連絡。他部署の人も入れてリリース報告等にも使えます。 |
#dev02-random | 技術ネタの雑談チャンネル |
#dev03-backend | バックエンドチームの開発チャンネル。レビュー依頼や実装の質問等 |
#dev04-frontend | フロントエンドチームの開発チャンネル。レビュー依頼や実装の質問等 |
#dev05-infra | インフラチームの開発チャンネル。レビュー依頼や実装の質問等 |
#dev06-障害対応 | 障害対応時のチャンネル |
#dev06-開発タスク | trello等を繋ぎ込むとアップデート内容が通知されて便利です。 |
筆者は複数社の開発をマネジメントしていて、会社によって細々した部分は違うのですが、大抵の場合開発部は上記のような構成になります。
0→1のフェーズでチームが小さいうちはバックエンド、フロントエンド、インフラをあわせちゃうのも有用です。
チャンネル運営のコツ
チャンネルをうまく運営するには以下のことに気をつけると良いですよ。
ガイドラインの設定と共有
コミュニケーションのルールやエチケットを最初に設定し、新規メンバーに共有します。
例えば、質問する前に検索、メンションの使い方、必要な場合のみ通知設定をするなどになります。
適切なモデレーション
チャンネルのモデレーターを設置し、内容が適切かどうかをチェックし、必要に応じて介入します。
例えば、無関係な投稿を移動・削除、問題発生時の対応などになります。
勝手に投稿を削除するとトラブルにもなりやすいので、削除する前に投稿者に相談するなど適切なコミュニケーションも必要です。
トピックの固定
重要な情報、ガイドライン、過去の重要なアナウンスメントなどをトピックやピン留めされたメッセージとして固定します。
定期的なメンバーのチェックイン
定期的にメンバーからフィードバックを集め、チャンネルの運用を改善します。
実際に運用してみると、用途が重複するチャンネルが出てきたり、使われないチャンネルが出てきたりします。
チャンネルをマージしたり、メンバーの実運用にあわせて調整することが重要です。
適切な自動化ツールの導入
ボットやインテグレーションを活用して、定期的なリマインダーや情報の整理を自動化します。
リマインダーボット、タスク管理ツールのインテグレーション
現在はSlack連携できるSaaSも多く、また、ツール選定をする際にSlackと連携できることを一つ条件にするのも良いですよ
リアクションやエンゲージメントを促進する
ポジティブなフィードバックや感謝の意を表すエモジリアクションを推奨し、コミュニティの一体感を育てます。
投稿しても反応がないとチャンネルはだんだん動かなくなってしまいます。
アクセス権限を設定する
必要に応じて、パブリックチャンネル(誰でも参加可能)とプライベートチャンネル(招待制)を使い分けましょう。
プライベートチャンネルは、機密性の高い情報を扱う場合に適しています。
成功事例
以下にSlackチャンネルの成功事例について表形式で説明いたします。
事例 | 成功理由 |
プロジェクト管理チャンネル | 大手IT企業では、各プロジェクトごとにチャンネルが作成され、進捗報告、タスク管理、会議のスケジュールが行われています。これにより、プロジェクトの透明性が向上し、関係者間のコミュニケーションが円滑に進みました |
遠隔チームのコミュニケーション強化 | グローバルに社員がいたり、フルリモートを推進している企業では、部門ごとにチャンネルを作成し、定期的な更新や情報共有を行っています。これにより、地理的に離れていても全員が最新情報を把握できる体制が整いました。 |
学習と知識共有チャンネル | 技術系スタートアップでは、#技術資料、#学習リソースなどのチャンネルを作成し、社員間のスキルアップを促進しています。新人からベテランまでが役立つ情報を共有しあうことで、社内の技術力向上が図れました。 |
社交とチームビルディングチャンネル | 社員同士の交流を促進するために、#雑談、#趣味の部屋などのカジュアルなチャンネルを作成。これはリモートワークの中でのコミュニケーション不足を補い、チームの一体感を醸成しました。 |
つながりをうまく作れるような形にすることが重要ですよ!