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Kiro 使い方入門ガイド:ローカル環境への導入と無料プラン活用

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1. Kiro のプラン体系と料金

プラン 月額費用(USD) 主な機能 トークン上限*
Free $0 chatcodeedit 基本コマンド、VS Code 拡張、CLI 5,000 token / 月
Pro $19 高速モデル(Claude‑3.5 Sonnet 等)、カスタムプロンプト、チーム共有設定、API レートリミット緩和 100,000 token / 月
Pro+ $49 エンタープライズ向けガバナンス、優先サポート、監査ログ保存、SAML SSO 500,000 token / 月
Power カスタム(お問い合わせ) 無制限に近いリクエスト、専用インフラ、オンプレミスオプション、包括的 SLA 実質無制限

* トークン は「プロンプト+レスポンス」の文字数を表します。
- トークン上限を超えると、公式ドキュメントに記載の 従量課金レート $0.0001 / token が適用されます(※2026‑04 現在)。
- 超過分は自動的に Free プランから Pro に切り替わることはありません。利用者が手動でプランを変更しない限り、Free のままで従量課金のみが発生します。

料金体系のポイント

項目 内容
請求先 AWS アカウントに紐付くクレジットカードまたは請求書(エンタープライズ向け)
課金サイクル 月次自動更新。プラン変更は翌月から適用
使用量確認 kiro-cli usage --detail でトークン消費状況をリアルタイムに取得可能
無料枠の上限 5,000 token/月(約 250 KB のテキスト)

2. アカウント作成と認証方式

Kiro は 4 種類 の認証プロバイダーをサポートしています。組織規模や既存のアイデンティティ基盤に合わせて選択してください。

認証方式 推奨利用シーン メリット デメリット
IAM Identity Center (SSO) 大企業・複数チーム 中央管理、ロールベースアクセス制御、SAML 連携 初期設定がやや手間
Builder ID 個人開発者・小規模チーム メールアドレスだけで簡単登録、Free プランでも利用可 組織レベルのポリシー管理不可
GitHub OAuth GitHub アカウントが主流のチーム シングルサインオン感覚、CI/CD との親和性 社外ユーザーは別途招待が必要
Google Workspace Google 環境で統一された企業 2FA 標準装備、SSO と同様の UX Google アカウント必須

2‑1. IAM Identity Center の設定フロー

  1. AWS マネジメントコンソール → 「IAM Identity Center」→「設定」から SSO を有効化。
  2. 左メニューの 「アプリケーション」「カスタムアプリケーション」「追加」 → アプリ名に Kiro を入力し、SAML メタデータ URL に https://kiro.aws.amazon.com/saml/metadata を設定。
  3. 必要属性(email, role) をマッピングし保存。
  4. Kiro コンソールの 「認証設定」IAM Identity Center を選択、表示された SSO URL と Entity ID を入力して接続完了。

2‑2. Builder ID の作成手順

  1. AWS 製品ページ(Kiro – Builder ID サインアップ)へアクセス。
  2. 「Sign up」ボタンをクリックし、メールアドレスと任意のパスワードで登録。
  3. 送信された認証メールのリンクを開き、アカウントを有効化。
  4. Kiro コンソールにログイン後、「認証設定」→「Builder ID」 を選択すれば完了。

2‑3. GitHub / Google の連携手順(共通)

手順 操作
1 Kiro コンソール → 「認証設定」→ 該当プロバイダーの 「Connect」 ボタンをクリック
2 OAuth 同意画面が表示されるので、要求されたスコープ(email, profile など)に同意
3 成功メッセージが出たら完了。VS Code 拡張でも同一アカウントで自動サインイン

3. ローカル環境への Kiro CLI インストール

公式バイナリと主要パッケージマネージャー(Homebrew、Chocolatey、APT/YUM)から導入できます。以下は OS 別の推奨手順です。

3‑1. Windows(PowerShell 推奨)

ポイントC:\ProgramData\chocolatey\bin が PATH に自動追加されないケースは、環境変数に手動で追記してください。

3‑2. macOS(Homebrew)

  • Apple Silicon (M1/M2) でも公式バイナリがネイティブに提供されているため、Rosetta は不要です。

3‑3. Linux(Ubuntu / Amazon Linux)

Ubuntu 系 (例: 22.04)

Amazon Linux 2023(yum 系)

3‑4. 共通トラブルシューティング

症状 原因例 対処法
command not found: kiro-cli PATH 未設定 export PATH=$PATH:/usr/local/bin をシェルに永続化(.bashrc など)
ダウンロードが途中で失敗 ネットワーク不安定、プロキシ制限 再度公式 URL から取得し、curl -L-C - オプションで再開
権限エラー (EACCES) /usr/local/bin が書き込み不可 sudo chown $(whoami) /usr/local/bin または sudo chmod u+w /usr/local/bin
TLS ハンドシェイク失敗 古い OpenSSL バージョン OS パッケージを最新に (apt upgrade -y, yum update -y)

4. 基本コマンドと VS Code 拡張の活用

4‑1. CLI の主要サブコマンド

サブコマンド 用途 主なオプション
chat 対話形式で質問・相談 --model <model>(デフォルト: claude-3-sonnet
--max-tokens 500
code 指定言語のコード生成 --lang <python|js|go|java>
--prompt "..."
edit 既存ファイルのリファクタリング・バグ修正 --file <path>
--instruction "..."
usage トークン使用量の確認 --detail(詳細表示)

実行例

  • --output <path> を付与すると生成結果がファイルに保存されます。
  • chat は対話の履歴をローカルにキャッシュし、次回以降のプロンプトでコンテキスト再利用が可能です(デフォルト 10 回まで)。

4‑2. VS Code 拡張「Kiro AI Assistant」の導入手順

  1. 拡張マーケットプレイス → 「Kiro AI Assistant」検索 → Install
  2. 左サイドバーに新しい Kiro アイコンが出たらクリックし、Sign in で先ほど設定した認証方式(Builder ID 等)でログイン。
  3. コマンドパレット (Ctrl+Shift+P) → 「Kiro: New Chat」 を選択するとチャットウィンドウが表示されます。

エディタ内での典型的なワークフロー

シナリオ 操作手順
コード生成 エディタに // kiro generate python flask hello-world と入力し、行選択 → 右クリック → 「Generate with Kiro」
リファクタリング 関数全体を選択 → コンテキストメニュー → 「Edit with Kiro」 → 「変数名を snake_case に統一してください」と指示
対話的デバッグ チャットウィンドウでエラーログを貼り付け、Explain the cause and suggest a fix と入力

ベストプラクティス
- プロンプトは具体的に書くほど高品質な出力が得られます。例: 「Python で S3 バケットの一覧取得関数を、エラーハンドリング付きで作成してください」
- 大量コードや機密情報は ローカルモードkiro-cli chat --no-telemetry)で実行し、データ送信を抑制できます。


5. Amazon Q Developer から Kiro への移行手順

5‑1. 現行のエクスポート方法(2026‑04)

手順 操作
1 Amazon Q Developer コンソール → 「Settings」→「Export Settings」ボタンをクリックし、qdev-export.json をダウンロード。含まれる情報はプロンプト、環境変数、モデル設定です。
2 エクスポートファイルはローカルに安全に保存してください(機密情報が含まれます)。

5‑2. Kiro へのインポート(2026‑04 時点)

現在、Kiro CLI には 直接的な import コマンド は実装されていません。代替手順は次のとおりです。

  1. プロンプトだけを手動コピー
  2. qdev-export.json"prompts" 配列から必要なテキストを抽出し、Kiro コンソールまたは CLI の kiro-cli chat --prompt "<内容>" で再利用。

  3. 環境変数・認証情報の再設定

  4. Q Developer が使用していた IAM ロールは Kiro では直接使えません。IAM Identity Center に新規ロール(例: KiroUserRole)を作成し、ポリシー AmazonBedrockFullAccess を付与します。

  5. テスト実行
    bash
    kiro-cli chat --prompt "先ほど Q Developer からエクスポートしたプロンプトの動作確認"

  6. 応答が期待通りであれば移行完了です。

注意点:Free プランは月間 5,000 token が上限です。大量テストやバッチ処理を行う場合は Pro に一時的にアップグレードすることを推奨します。


6. FAQ & トラブル対策

質問 回答
Free プランでトークン上限を超えても課金は発生しませんか? 超過分は従量課金が適用されますが、プラン自体は Free のままです。kiro-cli usage で残量を随時確認してください。
Pro プランへの切替は即時反映されますか? はい。AWS コンソールの「サブスクリプション」画面から変更すれば、次回請求サイクル開始前に適用できます。
Kiro のデータはどこに保存されていますか? デフォルトでは AWS Bedrock のマネージドサービス上に暗号化された形で保持されます。オンプレミスオプション(Power プラン)を選択すれば、顧客管理下のインフラへデプロイ可能です。
CLI が Invalid token エラーになる 認証トークンが期限切れか、IAM ポリシーに bedrock:InvokeModel が欠如しています。aws configure sso で再認証し、ポリシーを確認してください。
VS Code 拡張がサインインできない プロキシ環境下では VS Code のプロキシ設定 (http.proxy) を正しく構成する必要があります。また、拡張は内部で kiro-cli login コマンドを呼び出すため、CLI が正常にログインできるか確認してください。

7. 本ガイドのまとめ

  • プラン選択:まず Free プランで機能とトークン上限を体感し、必要に応じて Pro/Pro+ にアップグレード。従量課金は超過分のみ課され、プラン自動昇格は起きません。
  • 認証設定:IAM Identity Center が最も柔軟かつ企業向けに推奨。Builder ID は個人開発者のハンドレッドスタート向きです。
  • インストール:公式バイナリまたは主要パッケージマネージャーを利用すれば、Windows・macOS・Linux のいずれでも数分で完了。PATH と権限が主な障壁です。
  • CLI/VS Code の活用chat, code, edit の 3 大コマンドと VS Code 拡張を組み合わせることで、ターミナルと IDE のシームレスな開発体験が実現します。
  • Q Developer からの移行:直接インポート機能は未提供だが、プロンプトや設定を手動でコピーすれば問題なく移行可能。Free プラン上限に注意しつつ、テスト段階では Pro に一時的に切り替えると安全です。

以上の手順とベストプラクティスに沿って作業すれば、AWS 環境下で Kiro CLI をローカルに導入し、実務レベルの AI コーディング支援を無料枠でも体験できるようになります。ぜひ本ガイドを活用して、開発効率向上へお役立てください。

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