この記事ではエンジニアの必読本と筆者が実際に読んでよかったと感じたおすすめの本について解説していきます。
気になったらぜひチェックしてみてください。
また、kindle版がある本はAmazonのkindleで購入するのがおすすめですよ。
技術書は運ぶのには重かったり買い集めると家でかさばるのと、kindleだと読み上げ機能もあるので、気分が乗らない時に流し聞きしたり音声を聞きながら学習することもできます。
エンジニアの必読本・新卒エンジニア向けの本
下記はエンジニアの必読本です。
大学や新卒で就職した時に上司に読んでおくように言われた人も多いのではないでしょうか?
古典的な名著を学ぶことは、エンジニア同士での共通認識・相互認識の作りやすさに繋がり円滑に仕事を進めるための重要な武器になります。
いずれも言語によらない初歩的なところからの考え方を学べる本です。
以下の6冊+自分の会社で扱うプログラミング言語の本を読んでおけば、どこの会社に行っても仕事に困らないですよ。
もしもまだ読んだことがない本がある人は購入して読んでおくようにしましょう!
おすすめ | 本 |
初心者向け | リーダブルコード |
中級者向け | Clean Architecture 達人に学ぶソフトウェアの構造と設計 |
中級者向け | Web API: The Good Parts |
中級者向け | 達人に学ぶSQL徹底指南書 第2版 初級者で終わりたくないあなたへ |
上級者向け | 体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 第2版 脆弱性が生まれる原理と対策の実践 |
上級者向け | 達人プログラマー ―熟達に向けたあなたの旅 |
リーダブルコード
リーダブルコードは全エンジニアが一度は読んだことがあるのではないでしょうか?
リーダブルコードを読むことで、「コードの保守性を向上させる」「コードの品質を向上させる」「チーム開発を円滑にする」「コードの再利用性を高める」の4つをマスターすることができます。
良いコードは自分のためでもあり、後から自分のコードを読む他人のためでもあります。
プログラミングを始めたてで初めてチーム開発をする初心者が戦力になるために必携の書です。
Clean Architecture 達人に学ぶソフトウェアの構造と設計
Clean Architecture(クリーンアーキテクチャ)に関して提唱者のRobert C. Martin氏本人が解説しているソフトウェアの構造と設計に関する書籍です。
Robert C. Martin氏はIT業界ではボブおじさんとして親しまれ、彼の40年以上のキャリアからくる設計への考え方が濃縮された良本となっています。
OOP(オブジェクト指向プログラミング)やSOLID原則について深く説明しているので、システム設計のみならず、各種ライブラリやフレームワークの設計などの理解にも応用できる内容となっています。
設計力を身につけたいと考えている人やコードを見た時に設計を読み取るのが苦手な人はぜひ一度読んでみてください。
紙版
kindle版
Web API: The Good Parts
Web APIとは何かを体系的にまとめている有名なオライリー本です。
HTTPの仕様やレスポンスの形式(XML,JSON等)等の初歩的な話から負荷軽減やCache-Controlの設定等のより実践的な内容まで触れられています。
マイクロサービス化やBFFによる設計などが進んでいる現在だからこそ、APIの基礎を体系的にまとめてある本を一冊持っておくと色々な場面で心強いと思います。
ページも薄く、簡単な内容も多く含まれているのですぐに読み終えることができます。
APIの設計に関わる人におすすめの1冊ですよ。
達人に学ぶSQL徹底指南書 第2版 初級者で終わりたくないあなたへ
SQLを扱うエンジニアであれば一度は読んでおきたい不朽の名著です。
SQLの技術的な背景や歴史を丁寧に説明してくれていて、SQLの正しい考え方と書き方をきちんと学ぶことができます。
SQLを技術背景を理解しながら気を配って書けると、サービスの質を向上することにもつながります。
初歩的な理解はできているけど、普段感覚的にSQLを書いてしまっている中級者におすすめの1冊です。
紙版
kindle版
体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 第2版 脆弱性が生まれる原理と対策の実践
徳丸本という通称で超有名な本です。
脆弱性とは何かと攻撃方法や防御方法を実例を交えて説明してくれます。
現在ではフレームワークレベルでセキュリティが組み込まれていることも多く、セキュアなコーディングをあまり意識せずに済んでしまうことも多いですが、セキュリティの基礎を抑えておくことで利用者を守れるエンジニアになれます。
キャリアのどこかで読んでおきたい1冊です。
※徳丸本のkindle版には固定版とリフロー版の2種類があります。
固定版はレイアウトが固定されたものでレイアウト崩れやフォントが見にくいとされています。
下記では固定版の問題を改修したリフロー版をご紹介しています。
紙版
kindle版(リフロー版)
達人プログラマー ―熟達に向けたあなたの旅
エンジニアとしてより効率的・生産的になるための考え方が詰まったエンジニアのバイブルです。
生産性の高いエンジニアが何を見て考えて行動しているのかを説明してくれています。
コーディング、ドキュメンテーション、コミュニケーション、バグ対応などより現実的な課題を網羅しているので開発のさまざまな局面との向き合い方を身につけていけます。
エンジニアとして良いプロダクトを生み出し、高い成果をあげるためには自分のコーディングの生産性以外に周囲の仲間の生産性を向上させるための動き方やマインドも大切になってきます。
「すごいエンジニア」「できるエンジニア」と一緒に働いて圧倒されてしまった人や自分もそうなりたいと考える人におすすめの一冊です。
紙版
kindle版
読んで良かったおすすめ本
以下では読んで良かった本を紹介します。
いずれも体系的に初歩的な情報がまとまっていて何度も読み返せる本なので、良さそうと思ったらぜひ購入してみてください!
おすすめ | 本 |
Web初級者向け | Webを支える技術 -HTTP、URI、HTML、そしてREST |
インフラ初級者向け | 図解 Amazon Web Servicesの仕組みとサービスがたった1日でよくわかる |
インフラ初級者向け | AWSの基本・仕組み・重要用語が全部わかる教科書 (見るだけ図解) |
フロント中級者向け | プロを目指す人のためのTypeScript入門 安全なコードの書き方から高度な型の使い方まで |
ソフトウェア論初級者向け | プリンシプル オブ プログラミング 3年目までに身につけたい 一生役立つ101の原理原則 |
Linux初級者向け | UNIXという考え方―その設計思想と哲学 |
生成AI中級者向け | ジェネレーティブAIの衝撃 |
Webを支える技術 -HTTP、URI、HTML、そしてREST
ものすごく初歩的なWeb技術の知識が体系的にわかりやすくまとめられていて、言葉の定義をしっかり確認することができます。
「GETとPOSTの違い」や「サイトが表示されるまでの仕組み」といったことを言語化して理解できていることは重要です。
Web技術の知識のおさらいをして、曖昧なところを無くしたい人におすすめです。
紙版
kindle版
図解 Amazon Web Servicesの仕組みとサービスがたった1日でよくわかる
AWSの使い方をオールカラーで豊富な図や表で直感的にわかりやすく説明してくれている本です。
コストに関しても説明してくれているので利用イメージを持ちながら読むことができます。
コンテナや機械学習のサービスについても解説しているので、現在必要な全体像を抑えることができる内容となっています。
AWSを触ったことがあって一度挫折してしまった人におすすめです。
紙版
kindle版
AWSの基本・仕組み・重要用語が全部わかる教科書 (見るだけ図解)
AWSを「VPC」や「EC2」「S3」「RDS」といった16の基本サービスと「ECS」や「Cognite」「CodeDeploy」「Redshift」といった80の実践のサービスに分けて解説してくれています。
インフラの設計時にデプロイをどうするかシステム設計をどうするか等チーム内でも意見が割れたり、最適な設計が見出せず悩む人も多いのではないでしょうか?
インフラ構成を考える前に手元においておくとアイデアが浮かび助かります。
全体像を掴めていて、具体的なサービスの取捨選択を考えていきたい人におすすめです。
紙版
kindle版
プロを目指す人のためのTypeScript入門 安全なコードの書き方から高度な型の使い方まで
ブルーベリー本として有名なTypeScriptについて解説した良本です。
単純な書き方や機能性だけでなくTypeScriptの歴史的経緯や目的まで深掘りして紹介してくれているため、苦手意識を払拭して楽しく美しいTypeScriptのコードを書けるようになります。
本のコードを写して勉強するいわゆる、写経にも使うことができます。
TypeScriptのコードに苦手意識を持っているエンジニアにおすすめの1冊です。
紙版
kindle版
プリンシプル オブ プログラミング 3年目までに身につけたい 一生役立つ101の原理原則
エンジニアリングの金言・格言をまとめている良本です。
著者は800冊の技術書を読んだ猛者らしいです。
プログラマの3大美徳やブルックスの法則等よく聞くものに加え、「ラバーダッキング」「エゴレスプログラミング」「ジョシュアツリーの法則」「セカンドシステム症候群」「ヤクの毛刈り」等、あまり耳馴染みのない格言までがたくさん紹介されています。
ちょっとした開発ネタを知りたいなという人におすすめの1冊です。
紙版
kindle版
UNIXという考え方―その設計思想と哲学
UNIXの哲学をまとめた本です。
何かしらのスキルセットになるかというと微妙なので、この本を紹介するかは悩んだのですが勉強本として好きなので紹介します。
UNIXの歴史や目指した世界の美しさに心が惹かれます。
普段何気なく使っているUNIXのシステムがどういうものか学びたい人におすすめの1冊です。
ジェネレーティブAIの衝撃
生成AIを現在の位置付けからビジネスへの応用、規制や倫理、将来性など複数のテーマをもとに解説している本。
東京大学の松尾豊教授、パナソニックコネクトCEOの樋口 泰行氏など、生成AIの最前線を走る複数の専門家へのインタビューが掲載されています。
GenerativeAIの位置付けと生み出している世界的な動きを深く理解していきたい人におすすめの1冊です。
紙版
kindle版